栄養豊富な保存食!乾物の活用法
野菜の高騰や、食品が傷みやすい季節に活躍するのが「乾物」。乾物には野菜をはじめ、海産物や大豆製品など数多くのものがあります。栄養面では食物繊維やカルシウム、鉄などのミネラル類が豊富。旨みが凝縮されているため、減塩対策にも欠かせない食材です。今回は、乾物を使用するメリットや料理の幅が広がる活用法を紹介します。
乾物のメリット|栄養価・保存性・うま味を活かせる食材
乾物はうま味が凝縮し、栄養価も高まりやすい
乾物は、食材を天日干しなどで乾燥させることで、うま味や香りが凝縮されやすいのが大きな特徴です。水分が抜けることで風味が強くなり、少量でも料理に存在感を出しやすくなります。また、乾燥の過程で栄養面の特徴が際立つものもあります。
たとえば、しいたけには紫外線に当たることでビタミンDに変化する「エルゴステロール」が含まれており、天日干しされたしいたけはビタミンDを摂りやすい食材として知られています。乾物は保存食というだけでなく、栄養を意識した食事にも取り入れやすい食材です。
乾物は長期保存しやすく、野菜高騰時にも便利
乾物は、生の食材に比べて長期保存しやすいのが大きなメリットです。常温保存できるものが多く、冷蔵庫のスペースを圧迫しにくいため、買い置きしやすい食材といえます。
また、価格変動が比較的少ないため、野菜が高騰している時期にも活用しやすく、日々の食費管理にも役立ちます。さらに、皮やヘタなどの調理ごみがほとんど出ないものも多く、無駄なく使いやすいのも乾物の魅力です。
乾物の使い方のコツ|戻し汁とうま味の相乗効果を活かす
乾物の戻し汁は捨てずに活用する
かつお節、昆布、煮干しなどの乾物は、和食に欠かせないだしの材料です。これ以外にも、干ししいたけや切り干し大根など、戻し汁まで活かせる乾物は多くあります。
これらの戻し汁には、うま味成分がたっぷり溶け出しているため、捨てずに煮物や汁物に使うのがおすすめです。たとえば、切り干し大根の戻し汁には自然な甘みがあり、砂糖を控えたいときの調理にも向いています。また、ドライトマトのように塩分を含む乾物は、戻し汁を味付けに生かすこともできます。乾物は本体だけでなく戻し汁まで使うことで、風味を無駄なく生かしやすくなります。
乾物はうま味の相乗効果を意識するとおいしくなる
乾物には、さまざまなうま味成分が含まれています。代表的なものには、昆布の「グルタミン酸」、かつお節の「イノシン酸」、しいたけの「グアニル酸」などがあります。これらの異なるうま味成分を組み合わせることで、うま味の相乗効果が生まれ、料理の味わいがより深くなります。
かつお節と昆布を合わせる一番だしは、その代表的な例です。このほかにも、昆布としいたけ、トマトとポルチーニなど、異なるうま味を組み合わせることで、味に奥行きを出しやすくなります。乾物を使うときは、複数のうま味成分を組み合わせることを意識すると、調味料に頼りすぎずに満足感のある味に仕上げやすいでしょう。
乾物アレンジレシピにおすすめ|使いやすい乾物3選
乾物料理というと煮物や常備菜を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、乾物は和食だけでなく、サラダや洋風メニューにも活用しやすい食材です。ここでは、特に日々の料理に取り入れやすい「ひじき」「切り干し大根」「高野豆腐」のアレンジ方法を紹介します。
ひじき|チャーハンやサラダにも使いやすい乾物
ひじきには「長ひじき」と「芽ひじき」があり、芽ひじきの方がやわらかく、さまざまな料理に混ぜ込みやすいのが特徴です。炊き込みご飯やチャーハン、卵焼き、サラダ、餃子、ハンバーグなど、和食以外の料理にもアレンジしやすい食材です。
サラダに使う場合は軽くボイルすると食べやすくなります。ひじきには脂溶性のβカロテンも含まれるため、油を使った調理と組み合わせることで吸収を高めやすくなります。カルシウムや鉄を意識したいときにも取り入れやすい乾物です。
ひじきとしらすのチャーハン
切り干し大根|サラダや麺のかさ増しにも使える乾物
切り干し大根は、短時間で戻すとシャキシャキした食感が残り、浅漬けやサラダにも向いています。また、細長い形を活かして、焼きそばやスパゲッティなどの麺類に混ぜるかさ増し食材として使うのもおすすめです。
歯ごたえのある切り干し大根を加えることで、自然と咀嚼回数が増え、食べすぎ対策にもつながりやすくなります。戻し汁は煮物や味噌汁のだし代わりにも使えるため、食材を無駄なく使いやすいのも魅力です。
切り干しソース焼きそば
高野豆腐|ひき肉の置き換えにも使える高たんぱく乾物
高野豆腐は、水で戻したあとに細かく刻むことで、ひき肉料理の置き換え食材として活用できます。低カロリーに仕上げやすいだけでなく、ハンバーグに加えればパン粉のようなつなぎになり、肉汁を抱え込んでくれます。
高野豆腐は、良質なたんぱく質を含むほか、脂質にはα-リノレン酸が含まれているのも特徴です。オメガ3脂肪酸を意識したい方にも取り入れやすい乾物で、和食だけでなく洋風のひき肉料理にも応用しやすいでしょう。
高野豆腐入りハンバーグ
乾物は、栄養を補いやすく、保存もしやすく、幅広い料理に活用できる便利な食材です。野菜価格が高い時期だけでなく、毎日の食卓に常備しやすい食材として積極的に取り入れてみてください。精の付くレシピ集でも、乾物を使ったレシピを多数紹介しています。
乾物を使ったおすすめレシピ|精の付くレシピ集から紹介
おすすめレシピ
緑川 鮎香
祐成陽子クッキングアートセミナーにてフードコーディネーターを取得。アボガド料理研究家としてwebを中心に様々なメディアにて活躍中。
管理栄養士・フードコーディネーター・オリーブオイルジュニアソムリエ
経歴東京農業大学管理栄養士専攻卒業。
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