精力剤とは?種類・効果・選び方を徹底解説
精力剤は、勃起力や性欲の低下、疲労、更年期症状など、男性の精力に関するさまざまな悩みに対して利用されており、医薬品からサプリメントまで多くの種類があります。
精力低下の背景には加齢や疲労、ストレス、睡眠不足などのほか、男性ホルモン(テストステロン)の低下が関係している場合もあり、性欲低下やだるさが続く場合にはLOH症候群(男性更年期)が隠れていることもあります。
このページでは、精力剤の種類や成分、医薬品とサプリメントの違いを解説するとともに、「勃起」「性欲」「疲労回復」「更年期症状」など目的に合わせた精力剤の選び方を紹介します。
最終更新日:
精力剤とは?定義と目的を解説

精力剤とは、疲労回復や栄養補給、活力・性欲の維持、性機能の改善などを目的として利用される医薬品やサプリメントなどの総称です。「精力剤」という名称自体は、医薬品として定められた正式な分類ではなく、目的や成分、効果によってさまざまな製品が含まれます。
例えば、疲労や栄養不足を補うビタミン・ミネラル、生薬などを配合した医薬品や指定医薬部外品のほか、亜鉛・マカ・シトルリンなどを含むサプリメントも一般に精力剤と呼ばれています。一方、ED(勃起不全)の改善を目的として承認されているバイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)、シアリスなどのED治療薬とは作用や位置づけが異なります。
そのため、精力剤を選ぶ際には「勃起力を改善したい」「性欲や活力の低下が気になる」「疲労を回復したい」「更年期症状を改善したい」など、自分の症状や目的に合ったものを選ぶことが重要です。症状の原因によっては、精力剤ではなくED治療やLOH症候群(男性更年期)の検査・治療が必要になる場合もあります。
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精力剤のおすすめの選び方【目的別】
精力剤を選ぶ際は、商品名や配合成分だけでなく、「何を改善したいのか」を明確にすることが大切です。勃起力の低下、性欲や活力の低下、疲労、更年期症状などでは原因や適した対処法が異なり、サプリメントだけでは十分な改善が期待できない場合もあります。
| 悩み・目的 | 主な選択肢 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 勃起力の 低下・ 中折れ |
バイアグラ バルデナフィル(レビトラジェネリック) シアリス |
ED(勃起不全)には、一般的な精力剤やサプリメントではなくED治療薬が基本です。当院ではオンライン診療後の郵送処方にも対応しています。 |
| 性欲・やる気 の低下 |
金蛇精 オットピン・オットピン-S 亜鉛・ビタミンD・マカなどのサプリメント |
性欲や活力の低下では、栄養状態のほか、テストステロンの低下が関係することがあります。症状が続く場合はLOH症候群(男性更年期)も確認します。 |
| 疲労回復・ 栄養補給 |
アリナミンEX plus ヘパリーゼ キューピーコーワゴールドシリーズ ビタミンB群・タウリン・肝臓水解物など |
肉体疲労や栄養不足が気になる場合は、ビタミンや滋養強壮成分を含む医薬品・指定医薬部外品などが選択肢となります。 |
| 眠気・ 一時的な活力 |
リポビタンD オロナミンC レッドブル・モンスターエナジー カフェイン・ブドウ糖 |
ここぞという時の眠気や一時的な活力には、カフェインやブドウ糖を含むドリンクが選択肢となります。摂りすぎには注意が必要です。 |
| 男性更年期 の症状 |
金蛇精 オットピン・オットピン-S 補中益気湯・八味地黄丸などの漢方薬 |
性欲低下、疲労感、やる気低下などには、テストステロン含有医薬品や症状・体質に合った漢方薬などが選択肢となります。 |
| 女性の疲労・ 更年期症状 |
鉄・ヘム鉄 エクオール ビタミン剤・サプリメントなど |
月経のある女性では鉄不足、更年期ではホルモンバランスの変化が関係することがあります。年代や症状に合わせて選びます。 |
| 女性の 性欲低下・ 性欲を高める |
日本国内で承認された HSDD治療薬はなし 米国ではAddyi・Vyleesi |
女性の性欲低下には、更年期やストレス、服用中の薬などさまざまな要因があります。米国にはHSDD治療薬がありますが、日本では未承認です。 |
特に、「勃起力を改善したい場合」と「疲労や活力低下を改善したい場合」では、選ぶものが大きく異なります。ED治療薬は勃起を改善するための医薬品であり、一般的な滋養強壮薬やサプリメントとは目的も作用も異なります。
また、性欲低下や疲労感、気力の低下などが長く続いている場合は、精力剤を追加するだけでなく、男性更年期や貧血、生活習慣病などの原因がないか確認することも大切です。
精力剤にはどんな効果がある?
精力剤には、製品の種類や配合成分によって、「やる気・活力を高める」「疲労を回復する」「性機能を改善する」「更年期症状を和らげる」など、さまざまな目的があります。何を改善したいのかによって選ぶべき医薬品やサプリメントは異なるため、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。
やる気・活力を高める即効成分
仕事が忙しいときや、試験前の勉強など、「ここぞ」という場面で一時的に眠気を抑えたり集中力を高めたりしたい場合には、「カフェイン」を含む栄養ドリンクやエナジードリンクが選択肢になります。
カフェインは、眠気に関係する体内物質「アデノシン」と似た構造を持ち、アデノシン受容体に結合してその働きを妨げることで中枢神経を刺激します。そのため、一時的に眠気を抑え、覚醒度や注意力を高める作用があります。
また、栄養ドリンクやエナジードリンクには糖質が含まれている製品も多くあります。ブドウ糖は脳の主要なエネルギー源であり、空腹時やエネルギー不足の状態では、糖質を摂取することで速やかなエネルギー補給につながります。
栄養ドリンクやエナジードリンクにはビタミン類やアミノ酸などさまざまな成分が配合されていますが、飲用後の比較的早い段階で感じる覚醒感にはカフェインの作用が大きく関係しています。糖質を含む製品では、エネルギー補給という面もあります。
日本で長く親しまれている代表的な製品には、1962年3月に発売された「リポビタンD」や、1965年2月に発売された「オロナミンC」があります。現在では、レッドブルやモンスターエナジーなど、カフェインを含むエナジードリンクも広く利用されています。
ただし、カフェインを過剰に摂取すると、不眠、動悸、頭痛、吐き気などが起こることがあります。コーヒーやお茶など他の飲料から摂取するカフェイン量も含め、摂りすぎには注意しましょう。
疲労を回復する精力剤
「肉体的な疲労」や「精神的な疲労」があると、本来の力を十分に発揮できないことがあります。そのため、疲労回復や栄養補給を目的とした精力剤には、「ビタミンB群」「ニンニク由来成分」「肝臓水解物」「イミダゾールジペプチド」など、さまざまな成分が用いられています。
また、先にご紹介したリポビタンDに配合されている「タウリン」も、滋養強壮や疲労回復を目的としたドリンク剤に広く配合されている成分の1つです。タウリンは人の体内にも存在する成分で、さまざまな生理機能に関わっており、運動後の筋肉へのダメージや疲労からの回復との関係についても研究されています。
ビタミンB群は、糖質・たんぱく質・脂質からエネルギーを産生する過程に必要な栄養素であるため、疲労時の栄養補給を目的とする医薬品やサプリメントに広く配合されています。アリナミンEXプラスには、体内で利用されやすいビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」のほか、ビタミンB6・B12などが配合されており、肉体疲労時などのビタミンB群補給にも用いられています。
その他にも、ニンニク抽出成分「オキソアミヂン」などを配合したキューピーコーワゴールドシリーズや、豚の肝臓を酵素で分解してアミノ酸やペプチドなどを含む状態にした「肝臓水解物」を配合するヘパリーゼなどがあります。
さらに、鶏のむね肉などに多く含まれる「イミダゾールジペプチド」も、コンディショニングを意識した成分として知られています。日本ハム株式会社からは、イミダゾールジペプチドとGABAを配合した「IMIDEA(イミディア)エナジーメンテ」がサプリメントとして販売されています。
ED(勃起不全)と精力剤・ED治療薬の違い
男性の性機能に関する代表的な悩みには、中折れや勃起時の硬さ不足、勃起を維持できないといったED(勃起不全)があります。精力系のサプリメントでは「シトルリン」や「アルギニン」などがよく使用されますが、ED治療に使用される医薬品には、バイアグラの有効成分であるシルデナフィル、バルデナフィル(レビトラの有効成分)、タダラフィル(シアリスの有効成分)などがあります。
シトルリンやアルギニンは、体内で一酸化窒素(NO)の産生に関わるアミノ酸として知られており、精力系サプリメントにも多く配合されています。しかし、シトルリンやアルギニンはEDを治療する医薬品として承認されておらず、中折れや勃起の維持が難しいといったED症状に対して、ED治療薬と同程度の改善効果が確認されているわけではありません。
一方、バイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)、シアリスなどのED治療薬は「PDE5阻害薬」と呼ばれ、性的刺激があった際に陰茎海綿体への血流を増やし、勃起を起こしやすく、維持しやすい状態にする医薬品です。中折れや勃起力低下を改善したい場合には、一般的な精力剤やサプリメントではなく、ED治療薬が基本的な選択肢となります。
国内では、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルについて厚生労働省から承認されたジェネリック医薬品も販売されており、先発医薬品より費用を抑えて処方を受けることもできます。
ED治療薬の処方にはオンライン診療を利用することもできます。当院では初診の方からオンライン診療をご利用いただくことができ、医師の診察・問診後に、国内正規品のED治療薬をご自宅などへ郵送しています。
また、タダラフィル10mgを配合したエスエス製薬の「シアリス」は、要指導医薬品として2026年7月31日から一部店舗で先行販売され、2026年8月31日から全国発売されています。薬局・ドラッグストアなどで、薬剤師による服用可否の確認と服薬指導を受けたうえで、処方箋なしで購入できます。
現在、市販されているシアリスは10mgのみです。シアリス20mg、バイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)や、それぞれのジェネリック医薬品については、引き続き医師の診察・処方が必要です。シアリス10mgで十分な効果が得られない場合も、自己判断で服用量を増やさず、医療機関へご相談ください。
⇒【シアリス10mgの詳細情報】
⇒【市販シアリス10mgの取扱店舗を探す】
⇒【バイアグラの効果・服用方法・処方案内】
⇒【バイアグラ・レビトラ・シアリスの違い】
⇒【ED治療薬のオンライン診療・郵送処方】
更年期症状を改善する精力剤
40歳以降は、男女とも加齢に伴って性ホルモンが変化し、体がだるい、やる気が出ない、疲労感が続く、性欲が低下する、イライラするなどの症状が現れることがあります。男性ではテストステロンの低下、女性では閉経前後に起こるエストロゲンの変動や低下が、更年期症状に関係します。
男性では、テストステロンの低下に伴って性欲低下、疲労感、気力低下などがみられる場合があり、症状や血液検査の結果などからLOH症候群(男性更年期)と診断されることがあります。
精力に関連する市販薬には、メチルテストステロンを含む内服薬や外用薬などがあり、第1類医薬品として薬剤師による情報提供を受けたうえで購入できる製品があります。テストステロンを含有する精力剤の種類や成分については、別ページで詳しく解説しています。
なお、テストステロンが低下しているからといって、すべての方にホルモン補充が適しているわけではありません。疲労感や性欲低下、気力低下などが長く続く場合には、自己判断でホルモン剤を使用するだけでなく、医療機関で原因を確認することも大切です。
⇒【男性更年期障害(LOH症候群)とは?症状や原因】
⇒【テストステロンとは?性欲・EDとの関係】
女性の更年期では、閉経前後のエストロゲンの変動・低下によって、ほてり、発汗、疲労感、気分の変化、睡眠障害などさまざまな症状が現れることがあります。市販のサプリメントでは、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ成分として「エクオール」を含む製品などが販売されています。
更年期症状が強い場合には、婦人科などの医療機関で行うホルモン補充療法(HRT)が治療の選択肢となります。HRTでは、症状や年齢、既往歴などを確認したうえで、エストロゲンなどを補充します。
なお、一部の医療機関では「ナチュラルホルモン補充療法(NHRT)」と呼ばれる自費診療を行っている場合もあります。標準的なHRTとは使用する薬剤や治療方法が異なる場合があるため、治療を受ける際には内容や安全性について医師から十分な説明を受けることが大切です。
精力剤の分類と種類
数ある精力剤ですが、大きく分けると「医薬品」とサプリメントなどの「食品」の2つに分類されます。医薬品には、医療機関で処方されるED治療薬、薬剤師の説明を受けて購入する要指導医薬品や第1類医薬品、ドラッグストアなどで購入できる第2類・第3類医薬品、指定医薬部外品などがあります。また、食品の中には、科学的根拠に基づいて機能性を表示できる「機能性表示食品」もあります。
医薬品
精力・勃起に関連する医薬品比較表
| 種類 | ED薬 (勃起不全治療薬) |
テストステロン 補充 (内服薬・塗り薬) |
漢方薬 | 滋養強壮薬 (漢方成分主体) |
滋養強壮薬 (ビタミン主体) |
ドリンク剤 (タウリン等配合) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 効果・ 悩み別 |
ED(勃起不全) 中折れ 勃起硬さ不足 |
男性更年期 テストステロン 補充 やる気・活力低下 |
慢性疲労・精力低下 不眠・イライラ |
滋養強壮・疲労回復・栄養補給 病中病後・食欲不振時の補給 |
||
| 有名な ブランド |
・バイアグラ ・レビトラ※ ・シアリス |
・金蛇精 ・オットピン ・オットピン-S |
・ツムラ ・クラシエ |
・チオビタゴールド ・ユンケル黄帝 |
・ヘパリーゼドリンクII ・アリナミンEXプラス |
・リポビタンD ・MJ-リゲイン |
| 代表的な成分 |
シルデナフィル バルデナフィル タダラフィル |
メチル テストステロン |
複数の生薬 (処方によって異なる) |
ニンジン インヨウカク ローヤルゼリーなど |
ビタミンB群 肝臓水解物 にんにく抽出成分など |
タウリン ビタミンB群 カフェインなど |
| 分類 |
医療用ED薬 →処方箋医薬品 市販シアリス10mg |
第1類医薬品 | 処方箋医薬品
第2類医薬品 |
第2類医薬品 | 第3類医薬品 | 指定医薬部外品 |
| 購入場所 |
医療用ED薬 →医療機関 市販シアリス10mg |
薬局・ ドラッグストア (薬剤師による 情報提供が必要) |
医療機関 薬局・ドラッグストア |
薬局・ ドラッグストア |
薬局・ ドラッグストア |
薬局・ドラッグストア コンビニ・小売店など |
| 通販・郵送 |
当院より郵送可能 (オンライン診療受診) |
可能 (オンライン服薬指導等が必要) |
可能 (薬剤師による情報提供が必要) |
可能 | 可能 | 可能 |
| 購入・ 詳しく見る |
当院 オンライン診療 |
テストステロン 含有医薬品の 購入先を見る |
漢方薬の比較・購入先を見る |
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※レビトラは先発品の販売が終了しており、現在はバルデナフィル(レビトラジェネリック)が使用されています。
① 医療用医薬品(処方箋医薬品)
病院やクリニックなどの医療機関で、診察や問診を受けて医師の処方せんに基づいて出される医薬品です。厚生労働省に承認され、有効性と安全性が確認されています。勃起を補助する薬として、バイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)、シアリスなどのED治療薬があります。
当院では、オンライン診療後にED治療薬をご自宅などへ郵送することが可能です。来院せずに診察から処方まで受けられ、国内正規品のみを取り扱っています。
② 要指導医薬品
医療用医薬品から一般用医薬品へ移行したばかりの薬など、使用にあたって特に注意が必要な医薬品です。購入時には薬剤師による確認や情報提供を受ける必要があります。現在、処方箋なしで薬局・ドラッグストアで購入できるED治療薬は「シアリス10mg」のみです。一方、シアリス20mg、バイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)など、その他のED治療薬やジェネリック医薬品は、引き続き医師の診察・処方が必要です。
③ 第1類医薬品
薬局やドラッグストアで、薬剤師の説明を受けて購入できる医薬品です。精力に関連する薬として、メチルテストステロン(男性ホルモン)を補充する「外用ホルモン塗布剤オットピン」「オットピン-S」や、糖衣錠の「金蛇精」などがあります。
④ 第2類医薬品
薬剤師または登録販売者がいる薬局やドラッグストアなどで購入できる医薬品です。滋養強壮に用いられる生薬を配合した「ユンケル黄帝液」「チオビタゴールド」や、処方組された漢方薬(補中益気湯、八味地黄丸など)がこれに分類されます。
⑤ 第3類医薬品
薬剤師または登録販売者がいる薬局やドラッグストアなどで購入できる医薬品です。副作用リスクが比較的低い成分(ビタミンB群、肝臓水解物など)が配合された医薬品で、「アリナミンEX plus」や「ヘパリーゼドリンクII」などが代表的です。
⑥ 指定医薬部外品
規制緩和により、薬局やドラッグストアだけでなくコンビニなどでも購入できる製品です。「リポビタンD」「リゲイン」など、タウリンやビタミン類などを配合したドリンク剤が広く知られています。
サプリメント(食品)
ビタミンB群をはじめとするビタミン類、亜鉛・鉄などのミネラル類、アミノ酸(アルギニン、シトルリン)などを含む食品で、ネイチャーメイド、DHC、ディアナチュラなどが広く知られています。
機能性表示食品
販売者の責任で、科学的根拠に基づいて特定の機能性を表示するため、消費者庁へ届け出られた食品です。医薬品ではないため、病気の治療を目的とするものではありません。
2024年に発売された「メンズアミノ」には、イソアリイン・シクロアリイン・メチインというタマネギ由来含硫アミノ酸が含まれており、加齢により体調変化を感じている健常な中高年男性の、意欲的な気分などの維持に役立つ機能が表示されています。
男性向けの精力剤とLOH症候群
男性の精力低下には、ストレスや睡眠不足、加齢、生活習慣などさまざまな要因が関係します。なかでも、加齢などに伴うテストステロンの低下によって、性欲低下や疲労感、気力低下などが現れる場合には、「LOH症候群」の可能性もあります。

LOH症候群の主な症状
- 仕事のやる気が出ない
- 体が慢性的にだるい
- イライラしやすくなる
- 性欲がわかない・性行為が面倒
男性の更年期は、男性ホルモンが20~30歳をピークにじわじわと減少していくため、40歳以降どの年代でも起こる可能性があります。男性の精力に関わる栄養素としては、「ビタミンB群」、「亜鉛」、「ビタミンD」と「たんぱく質」が不足しやすく、これらを補うサプリメントの活用も有効です。
LOH症候群のセルフチェックが以下ページから行えます。気になっている方は試してみるとよいでしょう。
勃起力の低下・中折れにはED治療薬
「勃起しにくい」「途中で萎えてしまう」「以前より硬さが足りない」といった症状は、医学的にはED(勃起不全)に該当する可能性があります。こうした勃起力そのものの改善を目的とする場合は、一般的な精力剤やサプリメントではなく、効果が確認されているED治療薬が基本となります。
ED治療薬には、バイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)、シアリスなどがあり、性的刺激を受けた際の陰茎への血流を改善することで勃起を補助します。一方、マカ、亜鉛、シトルリン、アルギニンなどを含むサプリメントは栄養補給などを目的とする食品であり、EDを治療する医薬品ではありません。
ED(勃起不全)とは?
ED(勃起不全)とは、満足な性行為を行うために十分な勃起が得られない、または勃起を維持できない状態のことです。まったく勃起しない場合だけでなく、勃起までに時間がかかる、硬さが不十分、性行為の途中で萎えてしまう「中折れ」などもEDに含まれます。
原因には、加齢だけでなく、高血圧・糖尿病・脂質異常症などによる血管障害、神経障害、男性ホルモンの低下、ストレスや緊張などさまざまな要因があります。症状が続く場合は、単なる精力低下と考えず、EDとして適切な治療を検討することが大切です。
ED有病者数調査2025
当院では2025年5月23日~29日に、過去6か月以内に性行為の経験がある全国の20~79歳男性10,000人を対象として、「ED有病者数調査2025」を実施しました。
調査結果をもとに国内のED有病者数を推計したところ、軽度EDは約761万人、軽中等度EDは約555万人、中等度EDは約430万人、重度EDは約269万人、完全EDは約118万人となり、勃起維持頻度が10回中6回以下の「中等度以上のED」に悩む成人男性は、全国で約817万人と推計されました。
| EDの程度 | 勃起維持頻度 | 推計人数 |
|---|---|---|
| 軽度ED | 10回中9回 | 約761万人 |
| 軽中等度ED | 10回中7~8回 | 約555万人 |
| 中等度ED | 10回中4~6回 | 約430万人 |
| 重度ED | 10回中1~3回 | 約269万人 |
| 完全ED | 10回中0回 | 約118万人 |
| 中等度ED以上 | 10回中6回以下 | 約817万人 |
EDは一部の男性だけに起こる特別な症状ではなく、年齢とともに増加する身近な問題です。勃起力の低下や中折れが気になり始めた場合は、精力剤やサプリメントだけで様子を見るのではなく、ED治療薬を含めた治療を検討する方法があります。
なお、ED治療薬は厳密には一般的な「精力剤」とは異なりますが、「勃起力を高める精力剤」を探している方も多いため、本ページではED治療の選択肢として紹介しています。
精力に効く漢方
漢方薬の中には、疲労感や気力低下、冷え、不眠、更年期に伴う不調などに用いられるものがあり、こうした症状が精力低下の背景にある場合に選択肢となります。漢方薬は、症状だけでなく体力や体質、冷えの有無など、その人の状態に合わせて選ぶことが大切です。
精力低下に関連してよく知られている漢方薬には、「補中益気湯」「八味地黄丸」「柴胡加竜骨牡蛎湯」などがあります。
| 漢方薬 | 向いている症状・状態 |
|---|---|
| 補中益気湯 (ほちゅうえっきとう) |
体力が低下して疲れやすい、だるい、食欲がない、病後などで体力が落ちている場合などに用いられます。 |
| 八味地黄丸 (はちみじおうがん) |
加齢に伴って体力が低下し、足腰の冷えや痛み、頻尿・夜間尿、排尿しにくいなどの症状がある場合に用いられます。 |
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう) |
ストレスや不安、イライラ、不眠などがあり、精神的な不調を伴う場合に用いられます。 |
補中益気湯、八味地黄丸、柴胡加竜骨牡蛎湯など、一部の医療用漢方薬には効能・効果として「陰萎」が認められている製剤があります。漢方薬は、疲労や冷え、ストレス、不眠などの随伴症状や体質をみながら処方を選択するのが特徴です。一方、バイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)、シアリスなどのED治療薬は、性的刺激があった際の勃起反応を直接補助する薬で、服用後に比較的短時間で効果が期待できます。中折れや勃起力低下をその場で改善したい場合にはED治療薬、疲労や冷え、ストレスなどの症状を伴い、体質や全身状態も含めて整えていく場合には漢方薬が選択肢となります。
ひとつ注意が必要なのは、「漢方だから副作用がない」というわけではありません。甘草を含む処方による偽アルドステロン症など、成分や体質、他の薬との組み合わせによって副作用が起こることもあるため、長期間使用する場合や複数の漢方薬・医薬品を併用する場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
女性向けの精力剤
女性向けの精力剤には、ドラッグストアなどで販売されている「女性向け栄養ドリンク」や「女性向けサプリメント」「ビタミン剤」などがあり、医薬品に分類されるものと食品に分類されるものがあります。女性の疲労感ややる気の低下には、鉄不足や更年期によるホルモンバランスの変化などが関係していることもあるため、症状や年代に合わせて選ぶことが大切です。
女性の疲労感には鉄不足が関係することも
女性の慢性的な疲れやだるさ、やる気低下の原因の一つに「鉄欠乏」があります。特に月経のある女性は、毎月の出血によって鉄を失うため、月経のない女性よりも多くの鉄を必要とし、鉄不足になりやすいことが厚生労働省からも示されています。
また、一般的な血液検査でヘモグロビン値が正常でも、体内に蓄えられているフェリチン(貯蔵鉄)が不足する「隠れ貧血」の状態では、疲れやすさ、だるさ、集中力低下、気力低下などが現れることがあります。月経のある女性でこうした症状が続く場合には、日頃から鉄の摂取を意識することが大切です。
鉄には、肉や魚などに含まれる「ヘム鉄」と、野菜・豆類などに含まれる「非ヘム鉄」があり、ヘム鉄は非ヘム鉄に比べて体内に吸収されやすいことが知られています。食事だけで不足する場合には、鉄やヘム鉄を含む医薬品・サプリメントも選択肢となります。
40代以降は更年期による不調にも注意
40代以降になると、閉経に向けてエストロゲンなどの女性ホルモンが大きく変化し、更年期症状が現れることがあります。代表的な症状には、のぼせ・ほてり・発汗・動悸などがありますが、疲労感、やる気の低下、朝起きにくい、性欲が低下するといった症状が現れる場合もあります。
女性の更年期対策としては、大豆由来成分から作られる「エクオール」を含むサプリメントも利用されています。エクオールにはエストロゲンと似た働きがあり、更年期に伴うさまざまな不調をサポートする目的で使用されています。
更年期症状が強い場合には、サプリメントだけで対応するのではなく、医療機関で女性ホルモンを補充する「ホルモン補充療法(HRT)」が検討されることもあります。症状や年齢、既往歴などによって適した治療法は異なるため、強い症状が続く場合は婦人科などで相談するとよいでしょう。
女性の性欲を高める精力剤
女性でも、ストレスや疲労、ホルモンバランスの変化、薬の影響などによって性欲が低下することがあります。性欲の低下によって本人が強い苦痛を感じている場合には、「性的欲求低下障害(HSDD:Hypoactive Sexual Desire Disorder)」に該当することがあります。
米国では、女性のHSDDに対する治療薬として「Addyi(アディ/フリバンセリン)」と「Vyleesi(バイリーシ/ブレメラノチド)」がFDAに承認されています。これらは、バイアグラなどのED治療薬のように性器への血流を直接改善する薬ではなく、女性の性的欲求の低下に対して使用される医薬品です。
Addyi(アディ/フリバンセリン)
Addyi(フリバンセリン)は、脳内のセロトニンやドパミンなどの神経伝達物質に作用する内服薬です。2015年に米国FDAで承認され、2025年には適応が拡大され、現在は閉経の有無にかかわらず65歳未満の女性のHSDDに使用されています。
毎日継続して服用する薬であり、性行為の直前に服用して即効的に性欲を高める薬ではありません。また、低血圧や失神、眠気、めまいなどの副作用にも注意が必要です。
Vyleesi(バイリーシ/ブレメラノチド)
Vyleesi(ブレメラノチド)は、メラノコルチン受容体に作用する注射薬で、2019年に米国FDAで承認されました。閉経前女性のHSDDを対象とし、性行為を予定する前に皮下注射して使用します。
主な副作用には吐き気、顔のほてり、頭痛などがあり、一時的に血圧が上昇することもあります。高血圧や心血管系の病気がある場合には使用できないことがあります。
AddyiとVyleesiは、いずれも日本では承認されていません。海外の医薬品を個人輸入して自己判断で使用すると、副作用が起きた際の対応や品質・安全性の確認が難しいため、当院では推奨していません。
なお、女性の性欲低下は、HSDDだけでなく、更年期、うつ病、ストレス、睡眠不足、性交痛、服用中の薬などが原因となっている場合もあります。性欲低下が続いている場合は、いわゆる「精力剤」を使用する前に、原因を確認することが大切です。
精力剤を選ぶ際の注意点
精力剤には医薬品、指定医薬部外品、サプリメントなどさまざまな種類があり、目的や成分によって効果や注意点も異なります。「精力剤」という名称だけで選ばず、自分の症状や目的に合ったものを選ぶことが大切です。
- ED症状にはED治療薬を選ぶ:中折れや勃起力低下などのED(勃起不全)は、一般的な精力剤やサプリメントでは十分な改善が期待できません。バイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)、シアリスなどのED治療薬が基本となります。
- カフェインや糖分の摂りすぎに注意:栄養ドリンクやエナジードリンクにはカフェインや糖分を多く含む製品があります。過剰摂取すると、不眠、動悸、血糖値の上昇などにつながることがあります。
- 漢方薬や生薬にも副作用があります:「自然由来だから安全」とは限りません。漢方薬でも体質に合わない場合や、他の医薬品との併用によって副作用が起こることがあります。
- 海外製・未承認の精力剤に注意:海外から個人輸入された精力剤やサプリメントの中には、日本で承認されていない医薬品成分が含まれているものや、成分表示と実際の内容が異なる製品もあります。
- 症状が続く場合は原因を確認する:性欲低下、疲労感、やる気の低下などが長く続く場合は、LOH症候群(男性更年期)や貧血、生活習慣病などが隠れている可能性もあります。
精力剤を使用しても症状が改善しない場合や、勃起力・性欲の低下が続いている場合は、サプリメントなどを追加するだけでなく、原因に応じた検査や治療を受けることも重要です。
著者情報
浜松町第一クリニック院長。1991年に日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、東戸塚記念病院外科での勤務を経て、2004年10月に浜松町第一クリニックを開院しました。ED治療薬・AGA治療薬の処方を行う男性専門クリニックとして、21年以上にわたり診療を行い、全医院合わせて延べ360万人以上の治療実績があります。若年層の心因性EDから、生活習慣病や加齢に関連するED、AGA治療薬の継続使用に関する相談まで、幅広い年代の患者様の悩みに向き合っています。
略歴
- 1966年 生まれ
- 1991年 日本医科大学卒業
- 1991年 日本医科大学付属病院
- 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
- 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
-
All About「ED・勃起不全」ガイド担当
⇒【All About|竹越 昭彦 プロフィール】
- 日本性機能学会 会員
- 日本化学療法学会 会員
- 日本形成外科学会 会員
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浜松町第一クリニックが
選ばれる理由
浜松町第一クリニックは、2004年の開院以来、男性専門クリニックとしてED治療薬・AGA治療薬の処方を行ってきました。当院では、医師の問診により健康状態や服用中のお薬を確認したうえで、厚生労働省に承認された国内正規のED治療薬のみを院内で処方しており、国内未承認薬や海外製の未承認薬は一切取り扱っていません。診察は問診のみで、ズボンを脱ぐような診察はありません。来院は予約不要で、初診料・再診料は無料です。ご来院が難しい方には、初診からご利用いただけるオンライン診療にも対応しており、電話問診のうえご自宅や職場などへ郵送のほか、郵便局留で受取もできます。
予約不要
その場で受取
オンライン診療
のみで安心
のみ処方
再診料無料
年末年始除く
アクセス良好
決済方法
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バイアグラは、服用後30~40分程度で効果を発揮し、4~5時間程度持続するED治療薬です。知名度が高く、短時間でしっかり効かせたい方に選ばれています。
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レビトラは、服用後15~30分程度で効果が出始め、5~10時間程度の効果持続が期待できるED治療薬です。先発品は販売中止となっていますので、ジェネリック医薬品をご利用ください。
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シアリスは、服用後1~3時間程度で効果が出始め、30~36時間程度持続するED治療薬です。服用タイミングにゆとりを持ちやすいのが特徴です。
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シルデナフィル錠は、バイアグラと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。厚労省に承認された国内正規の25mg、50mg製剤を処方しております。
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バルデナフィル錠は、レビトラと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。厚労省に承認された国内正規の10mg、20mg製剤を処方しております。
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タダラフィル錠は、シアリスと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。厚労省に承認された国内正規の10mg、20mg製剤を処方しております。
まずはオンライン診療をお試しください!
