本態性高血圧(一次性高血圧)とED
本態性高血圧(一次性高血圧)とは、腎臓病やホルモン異常などの明確な原因疾患がなく、特定の原因を一つに絞ることができない高血圧で、高血圧の大部分を占めます。
発症には、遺伝的な体質に加えて、塩分の多い食生活、肥満、運動不足、飲酒、喫煙、加齢など複数の要因が関係し、血圧が高い状態が続くと動脈硬化や心臓・脳・腎臓の病気につながることがあります。
このページでは、本態性高血圧の特徴や原因、二次性高血圧との違い、診断・治療方法について解説するとともに、高血圧とED(勃起不全)の関係やED治療薬を使用する際の注意点について紹介します。
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本態性高血圧(一次性高血圧)とは?
高血圧は、その発症原因によって「本態性高血圧」と「二次性高血圧」の2つに大別されます。二次性高血圧が特定の疾患によって引き起こされるのに対し、検査をしても血圧上昇の直接的な原因が特定できないものを「本態性高血圧」と呼びます。
国内の高血圧患者のうち約90~95%がこの本態性高血圧に該当するとされています。原因がはっきりしないため、生活習慣の改善や降圧剤による「血圧のコントロール」が治療の主軸となります。
本態性高血圧の原因
「原因不明」とはいっても、何も関係がないわけではありません。現在の医学では、単一の原因ではなく、遺伝的素因(体質)に、塩分の摂りすぎ、肥満、運動不足、喫煙、過度なストレスといった「環境要因」が複雑に絡み合って発症すると考えられています。特に30~40代から徐々に血圧が上がり始めるのが一般的です。
本態性高血圧の診断と「二次性」の除外
本態性高血圧には、血圧が高いこと以外に目立った自覚症状はほとんどありません。そのため、診断は消去法で行われます。血液検査や画像検査などを行い、以下のような特定の疾患が原因となる「二次性高血圧」ではないことが確認されて初めて、本態性高血圧と診断されます。
除外すべき二次性高血圧の主な原因
- 腎性高血圧 : 腎炎、多発性のう胞腎など、腎臓の障害が原因。
- 血管性高血圧 : 腎血管性高血圧や大動脈の狭窄が原因。
- 内分泌性高血圧 : ホルモン異常(原発性アルドステロン症等)が原因。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS) : 睡眠中の低酸素状態が血圧を上昇させる。
- 薬剤誘発性高血圧:NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)、ステロイド、甘草を含む漢方薬など、薬剤の影響によって血圧が上昇するもの。
高血圧発症のメカニズムと動脈硬化
血圧は「心臓が送り出す血液の量(心拍出量)」と「末梢の血管の通りにくさ(血管抵抗)」の掛け合わせで決まります。本態性高血圧の多くは、この血管抵抗が増加することで起こります。
高血圧が続くと血管壁は常に強い圧力を受けて厚く硬くなり、これが「動脈硬化」を進行させます。硬くなった血管はさらに通りにくくなるため、血圧がさらに上がるという悪循環に陥ります。この動脈硬化は、脳卒中や心筋梗塞、そしてEDの直接的な原因となります。
食塩と「食塩感受性高血圧」
日本人の高血圧に深く関わっているのが塩分(ナトリウム)です。通常、余分な塩分は腎臓から排泄されますが、その能力には個人差があります。塩分を摂ることで血圧が上がりやすいタイプを「食塩感受性」と呼びます。
メカニズム : 食塩感受性が高い人では、摂取したナトリウムを腎臓から十分に排泄できず、ナトリウムと水分が体内にたまりやすくなります。その結果、循環する血液量が増えるほか、血管やホルモンなどの血圧調節機能にも影響し、塩分の摂取によって血圧が上昇しやすくなります。
本態性高血圧の治療方法
まずは減塩、体重管理(肥満の解消)、適度な運動、禁煙などの「生活習慣の改善」が治療の基本となります。
2025年8月に発行された「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、従来よりも治療開始を先延ばしにしない方針が明確に示されました。高血圧と診断された場合は生活習慣の改善を行ったうえで1か月以内に再評価し、十分に血圧が下がらない場合には、生活習慣の改善を続けながら降圧剤による薬物療法を開始することが推奨されています。
また、心血管疾患などのリスクが高い場合には、生活習慣の改善と並行して早期から薬物療法を開始します。自覚症状がなくても、脳卒中や心筋梗塞などを予防するため、血圧を適切に管理し治療を継続することが重要です。
本態性高血圧とED治療の関係
高血圧とEDは、どちらも「血管の不調」が根本にあるため、併発しやすいのが特徴です。当院でも、多くの高血圧患者様がバイアグラ等のED治療薬を安全に使用し、良好な効果を得られています。一般的な降圧剤との併用も原則として問題ありません。
【重要】処方ができないケース (禁忌)
安静時の血圧が適切にコントロールされていない場合、心血管系への負荷を考慮し、処方ができない基準があります。
- 収縮期血圧(上の血圧) : 170mmHg以上
- 拡張期血圧(下の血圧) : 100mmHg以上
上記に該当する方は、まずはかかりつけ医等で高血圧の治療を優先してください。治療によってこれ以下の数値に安定していて、他に禁忌がなければED治療薬の処方が可能になります。
著者情報
浜松町第一クリニック院長。1991年に日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、東戸塚記念病院外科での勤務を経て、2004年10月に浜松町第一クリニックを開院しました。ED治療薬・AGA治療薬の処方を行う男性専門クリニックとして、21年以上にわたり診療を行い、全医院合わせて延べ360万人以上の治療実績があります。若年層の心因性EDから、生活習慣病や加齢に関連するED、AGA治療薬の継続使用に関する相談まで、幅広い年代の患者様の悩みに向き合っています。
略歴
- 1966年 生まれ
- 1991年 日本医科大学卒業
- 1991年 日本医科大学付属病院
- 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
- 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
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All About「ED・勃起不全」ガイド担当
⇒【All About|竹越 昭彦 プロフィール】
- 日本性機能学会 会員
- 日本化学療法学会 会員
- 日本形成外科学会 会員
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選ばれる理由
浜松町第一クリニックは、2004年の開院以来、男性専門クリニックとしてED治療薬・AGA治療薬の処方を行ってきました。当院では、医師の問診により健康状態や服用中のお薬を確認したうえで、厚生労働省に承認された国内正規のED治療薬のみを院内で処方しており、国内未承認薬や海外製の未承認薬は一切取り扱っていません。診察は問診のみで、ズボンを脱ぐような診察はありません。来院は予約不要で、初診料・再診料は無料です。ご来院が難しい方には、初診からご利用いただけるオンライン診療にも対応しており、電話問診のうえご自宅や職場などへ郵送のほか、郵便局留で受取もできます。
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