器質性EDとは?
器質性EDは、血管や神経の障害、男性ホルモン(テストステロン)の低下など、身体的な原因によって勃起が困難になる状態です。加齢や糖尿病・高血圧などの生活習慣病、手術や事故による神経・血管の損傷などが主な原因となります。
特に糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、動脈硬化や神経障害などを通じてEDと深く関係しています。当院が実施した調査でも、糖尿病と診断されている方では中等度~重度EDの割合が高い結果となっています。
治療ではバイアグラ、レビトラ、シアリスなどの内服薬であるPDE5阻害薬による改善が多くの場合に期待できますが、神経や血管の損傷などにより十分な効果が得られない場合には、ICI療法が検討されます。また、テストステロン補充療法は副作用の懸念があるため、当院では行っていません。
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器質性EDとは
器質性EDとは、血管や神経の障害、ホルモン機能の低下など、身体的な原因によって勃起が困難になる状態を指します。主な要因は、以下の3つに大別されます。
- 血管障害によるもの : 加齢や生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)に起因する動脈硬化、外科手術による血管損傷など。
- 神経障害によるもの : 事故による脊髄損傷、糖尿病性神経障害、手術による神経断裂など。
- 内分泌機能低下によるもの : 男性ホルモン「テストステロン」の減少(LOH症候群など)。
原因となっている疾患や身体の状態に応じた治療が必要となります。
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血管障害による器質性ED
器質性EDの中で最も頻度が高いのが、血管の老化(動脈硬化)によるものです。特に糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、血管壁にダメージを与え、勃起に必要な血流を著しく阻害します。
加齢による血管の老化(動脈硬化)
血管も肌と同様に、年齢とともに弾力性を失っていきます。硬くなった血管は十分に拡張できず、陰茎海綿体へ血液を送り込むことが困難になります。2025年に当院が実施した調査では、40歳前後から自覚症状が増え始め、50代以降でその割合は急増します。
生活習慣病との合併
糖尿病 : 高血糖状態が続くと、血管内皮の機能低下や動脈硬化、末梢神経障害などが起こりやすくなり、陰茎への血流や神経伝達に影響することでEDの原因となります。
高血圧・脂質異常症 : 高血圧や脂質異常症は動脈硬化を進行させ、陰茎への血流を低下させることでEDのリスクを高めます。
外科的手術や事故による神経・血管の損傷
前立腺がん・前立腺肥大症・直腸がん・腎移植などの外科的手術や、不慮の事故による脊髄損傷・骨盤損傷などによって、陰茎につながる神経や血管が傷つくことでも器質性EDを発症する場合があります。
神経や血管の損傷が大きい場合には十分な勃起が得られないことがありますが、損傷の程度によっては「中折れ」など比較的軽度のED症状として現れることもあります。前立腺や直腸など骨盤内の手術を受ける場合には、術後の性機能への影響についても事前に主治医へ確認しておくことが大切です。
神経障害・内分泌機能低下による器質性ED
神経障害によるメカニズム
性的刺激は脳から脊髄を通り、末梢神経を介して陰茎へ伝わります。この経路に障害が起こると、陰茎へ勃起の信号が十分に伝わらなくなりEDを発症することがあります。
原因となる疾患には、糖尿病性神経障害、脳卒中、パーキンソン病、多発性硬化症などがあります。また、前立腺がん・前立腺肥大症・直腸がんなどの手術による神経損傷や、事故による脊髄・骨盤の損傷でもEDが起こることがあります。
そのほか、椎間板ヘルニアなどによって脊髄や神経が圧迫され、中枢から陰茎への神経伝達に影響することでEDを発症する場合もあります。
内分泌(ホルモン)機能の低下
男性ホルモンであるテストステロンは、性欲や意欲、勃起機能を維持する重要な役割を担っています。テストステロンの分泌は加齢に伴って低下する傾向があり、テストステロンの低下とともに性欲低下や活力低下などの症状がみられる場合には、LOH症候群(男性更年期障害)が疑われます。
テストステロンが低下する背景には、加齢のほか、ストレス、喫煙、飲酒などが要因として考えられます。また、精巣の機能低下や、視床下部・下垂体の障害などによってテストステロンの分泌が低下する場合もあります。
調査データ : 生活習慣病とEDの関係
4,000人を対象とした調査(2021年実施)により、生活習慣病が中等度以上のEDリスクを大きく高める傾向がみられました。特に「糖尿病」の影響は顕著です。
調査概要
- 調査期間 : 2021年5月7日~9日
- 調査方法 : インターネット調査
- 調査対象 : 日本全国の40~79歳の男性4,000人(5歳階級ごとに500人)
EDの程度について
- EDではない : 毎回、性交に十分な勃起が得られ、維持することもできる
- 軽度ED : たいていの場合、性交に十分な勃起が得られ、維持することもできる
- 中等度ED : 時々、性交に十分な勃起が得られ、維持することもできる
- 重度ED : 毎回、性交に十分な勃起が得られない、または維持できない
以下の表では比較を分かりやすくするため、「EDではない」と「中等度~重度ED」を抜粋して掲載しています。
糖尿病・高血圧とEDの有病率
| 疾患 ステータス |
EDではない | 中等度 ~重度ED |
|---|---|---|
| 糖尿病 と診断 |
31.3% | 48.6% |
| 糖尿病 予備群 |
37.6% | 37.2% |
| 最高血圧 140mmHg以上 または最低血圧 90mmHg以上 |
37.6% | 39.4% |
| 正常血圧 (120/80mmHg 未満) |
59.3% | 20.1% |
脂質異常症とEDの関係
脂質異常症では、LDLコレステロールや中性脂肪などの異常によって動脈硬化が進み、陰茎への血流が低下することでEDにつながる可能性があります。今回の調査でも、特に中性脂肪が150mg/dL以上の方では、中等度~重度EDの割合が37.0%と高くなっていました。
| 検査値 | EDではない | 中等度 ~重度ED |
|---|---|---|
| LDL コレステロール 140mg/dL以上 |
49.9% | 29.8% |
| LDL コレステロール 120~139mg/dL |
46.7% | 31.8% |
| HDL コレステロール 40mg/dL未満 |
42.5% | 29.8% |
| 中性脂肪 (TG) 150mg/dL以上 |
41.6% | 37.0% |
| 正常値 | 51.9% | 27.6% |
尿酸値とEDの関係
尿酸値についてもEDとの関連がみられました。尿酸値7.0mg/dL以上の方では、中等度~重度EDが35.2%であったのに対し、7.0mg/dL未満では29.2%でした。
| 尿酸値 | EDではない | 中等度 ~重度ED |
|---|---|---|
| 7.0mg/dL 未満 |
49.5% | 29.2% |
| 7.0mg/dL 以上 |
43.7% | 35.2% |
γ-GTPの数値とEDの関係
γ-GTPについては数値が高くなるほど一律にED率が上昇する結果ではありませんでしたが、200IU/L以上の方では中等度~重度EDが37.1%と高い割合を示しました。
| γ-GTP | EDではない | 中等度 ~重度ED |
|---|---|---|
| 50IU/L 以下 |
46.6% | 30.9% |
| 51~99IU/L | 50.0% | 29.1% |
| 100~199IU/L | 46.4% | 28.8% |
| 200IU/L 以上 |
49.4% | 37.1% |
器質性EDの最新治療法
動脈硬化(血管性)へのアプローチ
加齢や生活習慣病による血管性EDには、バイアグラ等のPDE5阻害薬による改善が期待できます。有効率は80%以上とされており、当院では70歳代、80歳以上の方も受診されています。服用の可否については、持病や併用薬などを確認したうえで医師が判断します。
手術・事故による神経や血管の損傷へのアプローチ
手術や事故によって神経・血管が傷ついた場合でも、損傷の程度によって治療方法は異なります。性行為中に萎えてしまう「中折れ」など、ある程度の勃起反応が残っている場合には、PDE5阻害薬による改善が期待できることがあります。
また、性的刺激によって陰茎が少し膨らむなどの反応がみられる場合には、時間の経過とともに神経機能が回復し、勃起力が改善してくることもあります。
損傷の程度や原因によっては、内服薬で十分な効果が得られない場合があります。このようなケースでは、陰茎海綿体へ薬剤を直接注射して勃起を促す「ICI療法」などが治療の選択肢となります。
内分泌(LOH症候群)への注意点
テストステロン補充療法は、副作用として動脈硬化の加速、前立腺疾患の悪化、抜け毛の進行などが報告されています。当院ではリスク管理の観点から補充療法は行わず、PDE5阻害薬による機能改善を中心に行っています。
著者情報
浜松町第一クリニック院長。1991年に日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、東戸塚記念病院外科での勤務を経て、2004年10月に浜松町第一クリニックを開院しました。ED治療薬・AGA治療薬の処方を行う男性専門クリニックとして、21年以上にわたり診療を行い、全医院合わせて延べ360万人以上の治療実績があります。若年層の心因性EDから、生活習慣病や加齢に関連するED、AGA治療薬の継続使用に関する相談まで、幅広い年代の患者様の悩みに向き合っています。
略歴
- 1966年 生まれ
- 1991年 日本医科大学卒業
- 1991年 日本医科大学付属病院
- 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
- 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
-
All About「ED・勃起不全」ガイド担当
⇒【All About|竹越 昭彦 プロフィール】
- 日本性機能学会 会員
- 日本化学療法学会 会員
- 日本形成外科学会 会員
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選ばれる理由
浜松町第一クリニックは、2004年の開院以来、男性専門クリニックとしてED治療薬・AGA治療薬の処方を行ってきました。当院では、医師の問診により健康状態や服用中のお薬を確認したうえで、厚生労働省に承認された国内正規のED治療薬のみを院内で処方しており、国内未承認薬や海外製の未承認薬は一切取り扱っていません。診察は問診のみで、ズボンを脱ぐような診察はありません。来院は予約不要で、初診料・再診料は無料です。ご来院が難しい方には、初診からご利用いただけるオンライン診療にも対応しており、電話問診のうえご自宅や職場などへ郵送のほか、郵便局留で受取もできます。
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年末年始除く
アクセス良好
決済方法
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バイアグラは、服用後30~40分程度で効果を発揮し、4~5時間程度持続するED治療薬です。知名度が高く、短時間でしっかり効かせたい方に選ばれています。
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レビトラは、服用後15~30分程度で効果が出始め、5~10時間程度の効果持続が期待できるED治療薬です。先発品は販売中止となっていますので、ジェネリック医薬品をご利用ください。
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シアリスは、服用後1~3時間程度で効果が出始め、30~36時間程度持続するED治療薬です。服用タイミングにゆとりを持ちやすいのが特徴です。
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シルデナフィル錠は、バイアグラと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。厚労省に承認された国内正規の25mg、50mg製剤を処方しております。
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バルデナフィル錠は、レビトラと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。厚労省に承認された国内正規の10mg、20mg製剤を処方しております。
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タダラフィル錠は、シアリスと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。厚労省に承認された国内正規の10mg、20mg製剤を処方しております。
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