ED治療薬のその他の効果や作用
ED治療薬は血管を広げ血流を改善する作用があり、勃起補助以外にも肺高血圧症の治療に用いられるなど医療的価値が高く、特にシルデナフィルは狭心症治療中に発見された経緯があり、副作用リスクも比較的低く安全性が高いとされています。
バイアグラは認知症の予防にも効果が期待されており、アメリカやイギリスの研究ではアルツハイマー病の発症リスクを低減する可能性が示唆されており、脳内の神経細胞の成長促進やタンパク質の蓄積抑制が作用機序とされています。
その他にも、老化防止や体内の酸化ストレス軽減、男性ホルモン増加といった効果が報告されており、血管の若返りや朝勃ちの復活といった現象も確認されていることから、加齢による身体機能の低下予防にも活用される可能性があります。
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ED治療薬のその他の効果や作用
バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)などのED治療薬は、いずれも血管を拡張して血流を改善し、陰茎の海綿体に血液が入りやすい状態をつくることで勃起をサポートする薬です。脳の性欲中枢に働きかける「催淫剤」や「性欲増進剤」ではないため、服用しただけで性欲が高まる薬ではありません。
また、一般にニコチンやアルコールのような依存性が問題になる薬ではありませんが、併用できない薬(硝酸薬など)や、体調・持病によっては使用できない場合があります。服用中の薬がある方は、必ず医師に確認してください。
なお、ED治療薬の代表であるバイアグラは、もともと狭心症などの治療薬として開発が進められる中で、勃起への作用が見いだされたことをきっかけに誕生した薬として知られています。
よくある質問として「女性が服用するとどうなるのか?」があります。ED治療薬は血管拡張作用をもつため、女性が服用した場合でも顔のほてりなど、血流が良くなったと感じる症状が出ることがあります。一方で、女性は男性のような海綿体構造がないため、男性の「勃起」と同じ効果は期待できません。
また、女性の性機能に対する効果については研究報告があるものの、結果は一貫しておらず、自己判断での服用は推奨できません。特に、硝酸薬(ニトログリセリン等)を使用中の方が服用すると、血圧が急激に下がるなど重い副作用につながる恐れがあります。女性も男性と同様に、服用を検討する場合は必ず医師に相談してください。

※2015年8月18日に女性用バイアグラが米FDAで承認されました。これは女性のHSDD(性的欲求低下障害)を改善する薬剤で同年10月17日に発売開始予定とのことです。詳しくは以下をご覧ください。
⇒ 「ADDYI(アディ)」がアメリカFDAで承認
※更に2019年6月に新たにブレメラノチド(商標名Vyleesi)というHSDD治療薬がFDAによって承認されています。
⇒ 「Vyleesi(バイリーシ)」がアメリカFDAで承認
肺動脈性肺高血圧症の治療効果
現在、バイアグラ(シルデナフィル)やシアリス(タダラフィル)と同系統の薬は、肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療にも用いられています。
バイアグラの有効成分であるシルデナフィル20mg製剤は「レバチオ」、シアリスの有効成分であるタダラフィル20mg製剤は「アドシルカ」という製品名で流通しており、希少疾病用医薬品として扱われています。

肺動脈性肺高血圧症とは、肺の血管が硬くなったり収縮したりして血流が悪くなり、息切れなどの症状が進行する病気です。シルデナフィルやタダラフィルには血管を拡張して血流を改善する作用があるため、肺の血管を広げて負担を軽くし、呼吸を楽にする目的で使用されることがあります。
レバチオは錠剤以外にもODフィルム製剤や懸濁用ドライシロップ製剤が用意されています。小児など、服用しやすさが求められるケースに配慮した剤形と考えられます。なお、製品名や用量が異なっても、有効成分が同一の製剤が存在することがあります(例:バイアグラODフィルムなど)。
一方で、レビトラ(一般名 : 塩酸バルデナフィル水和物)については、同様の適応に関しては研究・検討段階とされることがあります。
また、シルデナフィル等は血管拡張作用により酸素の取り込みや循環に影響する可能性が語られることがありますが、運動能力向上を目的とした自己判断での使用は、健康面・競技規則の観点から推奨できません。
さらに、過去には海外メディアで、少量のシルデナフィルと光刺激の調整により、動物実験で時差ぼけ回復が早まった可能性が報じられたこともあります。ただし、こうした話題は動物実験や限定的な報告に基づくもので、ヒトでの有効性が確立しているわけではありません。
現在、ED治療薬としての正式な効能・効果は勃起不全などに限られるため、使用を検討する際は必ず医師の指示に従ってください。


