包茎とED(勃起不全)について
包茎は成人男性に広く見られる状態で、「仮性包茎」「カントン包茎」「真性包茎」の3種類があります。仮性包茎は特に治療の必要がないことが多い一方、カントン包茎や真性包茎では排尿や性行為に支障をきたす可能性があり、保険適用での治療が推奨されます。
包茎が原因でEDを引き起こすケースは「物理的要因」と「心理的要因」に分かれます。真性・カントン包茎では痛みや性交困難などの物理的トラブルがEDにつながることがあり、特にカントン包茎ではED治療薬の使用によって症状が悪化するリスクがあるため注意が必要です。
仮性包茎などによるコンプレックスが精神的なプレッシャーとなり、心理的なEDを招くこともあります。このような場合は、ED治療薬の使用によって自信を持ちやすくなるため、有効な対処手段のひとつです。必要に応じて専門医でのカウンセリングも検討すると良いでしょう。
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包茎について
包茎とは、包皮が亀頭にかぶさっている状態を指します。男性は生まれたときには基本的に包皮が亀頭を覆っている状態であり、包茎そのものは特別な異常ではありません。成長とともに陰茎が発達し、包皮をむいて亀頭を露出できるようになることが一般的です。
成人男性の「包茎」には、状態によって大きく「仮性包茎」「カントン(嵌頓)包茎」「真性包茎」の3種類があります。それぞれ状態や注意すべき点、治療の必要性が異なります。まずは、それぞれの特徴について詳しく説明します。
仮性包茎とは
治療の扱い ⇒ 自由診療(自費)
仮性包茎とは、平常時には包皮が亀頭を覆っているものの、手で包皮をむくことができ、勃起時には亀頭を容易に露出できる状態をいいます。
主な原因としては、平常時に包皮が余っていることや、亀頭のカリの部分に包皮が引っかかりにくく、むいても自然に元の状態に戻りやすいことなどが考えられます。
仮性包茎は決して珍しい状態ではなく、仮性包茎だからといって、必ずしも治療や手術が必要になるわけではありません。日常生活に支障がなく、清潔に保つことができていれば、基本的にはそのままでも問題ありません。
一方で、包皮が戻りやすいために陰毛を挟んでしまったり、包皮を繰り返し傷つけたりして、包皮炎などのトラブルにつながる場合があります。また、若い頃は亀頭が常に露出していた人でも、加齢や体重増加によって下腹部の脂肪が増えることで陰茎が埋もれ、包皮が前方に押し出されて、成人してから仮性包茎の状態になることもあります。
カントン(嵌頓)包茎とは
治療の扱い ⇒ 保険適用
カントン(嵌頓)包茎とは、平常時にはなんとか包皮をむいて亀頭を露出できるものの、勃起時などに包皮を無理にむくと、狭い包皮輪が陰茎を締め付け、むいた包皮を元に戻せなくなる状態をいいます。
主な原因は、包皮の先端にある包皮輪が狭く、勃起時に太くなった陰茎を十分に締め付けずに通過させることができないことです。
むいた包皮が戻らない状態を放置すると、包皮や亀頭が腫れてさらに元に戻しにくくなることがあります。亀頭や包皮の強い腫れ、痛み、色の変化などがある場合は、緊急の処置が必要になることがあるため、早急に医療機関を受診してください。
カントン包茎では、医療機関で状態に応じた処置が行われます。腫れを抑えたうえで包皮を元に戻す処置が行われることもありますが、戻すことが難しい場合には、局所麻酔のうえで狭くなった包皮輪を切開して締め付けを解除する「背面切開」などの処置が必要になる場合もあります。
なお、カントン包茎が疑われる状態で、無理に包皮をむいたり戻したりすることは、症状を悪化させる可能性があります。包皮が戻らない場合は、無理に自己処置を繰り返さず、医療機関に相談することが大切です。
真性包茎とは
治療する場合 ⇒ 保険適用
真性包茎とは、平常時でも包皮をむいて亀頭を露出することができない状態をいいます。主な原因として、包皮の先端にある包皮輪が狭いことや、包皮と亀頭が癒着していることなどが考えられます。
真性包茎では亀頭を十分に露出できないため、包皮の内側を清潔に保つことが難しく、恥垢がたまりやすくなることがあります。その結果、包皮炎や亀頭炎などの炎症を繰り返す場合もあります。また、包皮と亀頭の癒着がみられるケースもあります。
ただし、「包茎=必ず手術が必要」というわけではありません。包茎にはさまざまな状態があり、日常生活への支障や炎症などの症状、包皮をむくことができるかどうかなどによって、治療の必要性は異なります。
インターネット上には、包茎を必要以上に問題視し、「包茎なら手術を受けるべき」といった情報が見られることがあります。しかし、包茎であること自体が、必ずしも病気や異常を意味するわけではありません。実際に、包茎の状態でも性生活や結婚生活を送り、特に問題なく生活している方は少なくありません。
一方で、包皮をむくことができない、炎症を繰り返す、排尿に支障がある、性交時に痛みがあるなど、生活に影響する症状がある場合には、医療機関で相談することをおすすめします。
包茎について悩んでいる場合も、まずは自分がどのタイプに当てはまるのかを正しく知ることが大切です。見た目だけで判断して過度に悩まず、気になる症状がある場合には泌尿器科などの医療機関に相談しましょう。
包茎とED
包茎の方では、EDとなるケースが非常に多く見られ、主に2つの要因があります。「物理的な要因」と「心理的な要因」です。それぞれについてどのようなケースがあるのか見ていきましょう。
包茎がEDを引き起こす「物理的要因」
仮性包茎では、勃起状態では亀頭が露出した状態となるため、性行為の際に物理的な問題が起こることはありません。
物理的な問題によってEDが起こるのは、「真性包茎」や「カントン(嵌頓)包茎」の場合です。
以下例えば「真性包茎」の場合、うまく性行為が行えていれば問題ありませんが、挿入がうまくいかないなど、物理的な要因によって性行為が楽しめず、途中で萎えてしまう場合があります。また「カントン(嵌頓)包茎」の方では、性行為の挿入時に意図せず包皮が剥けて、亀頭が締め付けられ痛みを感じてしまい中折れしてしまうケースです。
このような場合では、もともとの勃起機能に問題はなく、血流を良くするED治療では、改善出来ません。物理的な問題ですので、手術によって改善してしまうことも1つの方法です。専門の医療機関に相談してみましょう。
なお、仮性包茎や真性包茎の方でも、ED治療薬の服用は可能です。また、包茎による物理的な問題ではなく、加齢によるED症状の場合でも、バイアグラなどのPDE5阻害薬が効果を発揮します。
カントン包茎の方は、ED治療薬の服用には十分注意!
カントン(嵌頓)包茎の方は、ED治療薬の服用には十分な注意が必要です。ED治療薬によって血流が良くなった勃起状態で、意図せず包皮が剥けてしまうと、亀頭が強く締め付けられ、元に戻せなくなってしまうケースがあります。このような状態になると、亀頭の部分がうっ血し膨張するため、まったく亀頭に包皮を被せることが出来なくなり、専門病院での緊急対応が必要となります。この包皮が戻らなくなってしまうことは、軽度のカントン包茎の方でも起こる可能性があります。
包茎がEDを引き起こす「心理的要因」
これは、包茎に限らず、自身のペニスが小さいと感じていたり、短いと感じているなど、ペニスにコンプレックスを抱いている場合です。このような場合では、「女性に自分の性器を見せるのが恥ずかしい」、「女性が十分満足していないんじゃないか」、「女性におかしいと思われているんじゃないか」と思い、その不安がEDを引き起こします。
このような場合では、 バイアグラなどのED治療薬の効果が期待出来ます。ED治療薬によって血流が良くなりますので、より勃起しやすい状態となりますし、性器がしっかりと硬くなっていることは、「今日は、薬も飲んだし大丈夫!」というふうに、自信にもつながるためです。
特に、包茎の中でも多い「仮性包茎」では、勃起時には皮がむけた状態となりますので、しっかりとした勃起が出来れば、性行為中に包茎が問題となることはありませんので、ED治療薬のサポートを得て、自信を持って性行為に挑みましょう。
それでも不安が強い場合では、専門の医療機関でカウンセリングを受けて、心のケアをすることも重要となってきます。
当院では、包茎の治療や手術は行っておりません。