2型糖尿病とED

2型糖尿病は、インスリンの分泌低下や効きにくさ(インスリン抵抗性)によって血糖値が高くなる病気で、遺伝的な要因に食生活や運動不足、加齢などが重なって発症します。

高血糖の状態が長く続くと血管や神経が障害され、陰茎への血流や性的刺激の伝達に影響するため、2型糖尿病はED(勃起不全)の大きなリスク要因となります。

このページでは、2型糖尿病の特徴や進行、食事・運動・薬物療法について解説するとともに、糖尿病とEDの関係やED治療薬との併用について詳しく紹介します。

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2型糖尿病とED

インスリン抵抗性の図解

2型糖尿病は、インスリンの分泌低下やインスリン抵抗性を特徴とし、複数の遺伝因子に食生活・運動不足などの環境因子や加齢が重なることで発症します。2型糖尿病はEDの極めて大きなリスク要因であり、血糖管理と並行して適切なED治療を行うことがQOL向上の鍵となります。

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2型糖尿病の特徴と進行

2型糖尿病は、遺伝因子に「食生活・運動不足・ストレス」といった環境因子が重なることで発症します。内臓脂肪が過剰に蓄積すると、脂肪組織から分泌される生理活性物質(アディポサイトカイン)のバランスが崩れ、インスリン抵抗性が強まります。こうした肥満やインスリン抵抗性を起点として、糖尿病、高血圧、脂質異常症、動脈硬化などが連鎖的に進行する状態は「メタボリックドミノ」と呼ばれています。

インスリン抵抗性と脂肪細胞の関係

初期は自覚症状がほとんどなく、食後の血糖値だけが高い「食後高血糖」がみられることがあります。放置すると膵臓のβ細胞が疲弊してインスリン分泌能力が低下し、喉の渇き、多尿、倦怠感といった症状が現れます。診断時には、すでにインスリン分泌能が大きく低下している場合もあります。

警鐘 : ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)

ジュースやスポーツドリンクなど糖質を多く含む清涼飲料水を習慣的に大量摂取すると、急激な高血糖を招き「清涼飲料水ケトーシス」を起こすことがあります。日常的な水分補給では、水やお茶など糖質を含まない飲み物を基本とし、清涼飲料水の過剰摂取を避けることが大切です。

2型糖尿病の治療方法

食事療法と体重管理

バランスの取れた糖尿病食

2型糖尿病治療の根幹は食事療法です。食物繊維を主食の前に摂る「ベジタブルファースト」により血糖上昇を緩やかにし、インスリンの需要を抑えます。脂質の過剰摂取もインスリン抵抗性を悪化させるため、適切な体重管理が不可欠です。

運動療法による代謝改善

運動と水分補給

継続的な運動には、筋肉でのブドウ糖消費を高める「急性効果」と、インスリンが効きやすい体質を作る「慢性効果」があります。ただし、インスリンや一部の血糖降下薬を使用している方は、運動によって低血糖を起こすことがあるため、医師の指導のもとで行ってください。

薬物療法の進化

現在は患者様の病態(分泌不全か抵抗性か)に合わせ、経口薬や注射薬が選択されます。2023年には、強力なHbA1c低下と体重減少効果を持つ世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ」が登場し、肥満を伴う2型糖尿病治療に大きな変化をもたらしています。

最新の糖尿病治療薬マンジャロ

2型糖尿病に使用される主な治療薬

2型糖尿病の薬物療法では、インスリンの分泌量や効きやすさ、年齢、肥満の有無、腎機能、心血管疾患などを考慮して治療薬が選択されます。現在では作用の異なるさまざまな糖尿病治療薬があり、複数の薬を組み合わせて使用する場合もあります。

主な2型糖尿病治療薬と代表的な商品名は以下の通りです。

薬剤の種類 主な成分名・商品名 主な特徴
インスリン製剤 インスリン グラルギン(ランタスXRなど)、
インスリン デグルデク(トレシーバ)など
不足するインスリンを補って血糖値を下げます。2型糖尿病でも、他の治療で十分な血糖管理が得られない場合や、著しい高血糖がある場合などに使用されます。
ビグアナイド薬 メトホルミン
(メトグルコなど)
肝臓での糖の産生を抑え、インスリンの効きを改善します。
スルホニル
尿素(SU)薬
グリメピリド
(アマリールなど)
膵臓からのインスリン分泌を促して血糖値を下げます。
速効型インスリン分泌促進薬
(グリニド薬)
ミチグリニド(グルファスト)、
レパグリニド(シュアポスト)など
服用後すみやかにインスリン分泌を促し、主に食後高血糖を改善します。
α-グルコシダーゼ阻害薬
(α-GI)
アカルボース(グルコバイ)、
ボグリボース(ベイスン)など
糖質の消化・吸収を遅らせ、食後の急激な血糖上昇を抑えます。
チアゾリジン薬 ピオグリタゾン(アクトスなど) インスリン抵抗性を改善し、インスリンを効きやすくします。
DPP-4阻害薬 シタグリプチン(ジャヌビア、グラクティブ)、
リナグリプチン(トラゼンタ)など
インクレチンの作用を高め、血糖値に応じてインスリン分泌を促します。
SGLT2阻害薬 ダパグリフロジン(フォシーガ)、
エンパグリフロジン(ジャディアンス)など
腎臓でのブドウ糖の再吸収を抑え、尿中へ糖を排出して血糖値を下げます。
GLP-1受容体
作動薬
セマグルチド
(オゼンピック、リベルサス)、
デュラグルチド(トルリシティ)など
血糖値に応じたインスリン分泌を促すほか、食欲を抑える作用などがあります。
イメグリミン イメグリミン
(ツイミーグ)
インスリン分泌を促す作用と、インスリン抵抗性を改善する作用の両方を持ちます。
GIP/GLP-1
受容体作動薬
チルゼパチド
(マンジャロ)
GIPとGLP-1の2つの作用を利用し、血糖値の改善や体重減少効果が期待されます。

糖尿病治療薬を服用していてEDになった場合

「糖尿病の薬を飲み始めてからEDになった」「服用している糖尿病治療薬がEDの原因ではないか」と心配される方もいます。しかし、糖尿病のある方では、薬の影響だけでなく、高血糖による血管障害や神経障害、動脈硬化など糖尿病そのものがEDの原因となっている可能性も考える必要があります。

EDを自覚しても糖尿病治療薬を自己判断で中止せず、服用している薬を医師に伝えたうえで相談してください。一般的な糖尿病治療薬とバイアグラ、バルデナフィル(レビトラジェネリック)、シアリスなどのED治療薬は併用できる場合が多く、糖尿病の治療を続けながらED治療を行うことが可能です。

2型糖尿病とED治療の両立

当院を訪れる患者様の中でも、2型糖尿病の方ではEDを合併していることが非常に多いのが実情です。高血糖は性的興奮を伝える自律神経や、海綿体へ血液を送る微小血管にダメージを与え、EDを深刻化させます。

併用に関する安全性 : 一般的な糖尿病治療薬(血糖降下薬)と、バイアグラ等のED治療薬を併用できる場合もあります。ED治療薬による機能改善はQOLを大きく高め、治療への意欲向上にも寄与します。

EDの進行を抑えるためには、適切な血糖値の管理が「必須」です。糖尿病治療を継続しながら、EDの悩みについても諦めることなく、ぜひ当院医師にご相談ください。個人に最適な服用方法をご提案いたします。

著者情報

竹越昭彦
監修医師 竹越 昭彦 (たけこし あきひこ)

浜松町第一クリニック院長。1991年に日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、東戸塚記念病院外科での勤務を経て、2004年10月に浜松町第一クリニックを開院しました。ED治療薬・AGA治療薬の処方を行う男性専門クリニックとして、21年以上にわたり診療を行い、全医院合わせて延べ360万人以上の治療実績があります。若年層の心因性EDから、生活習慣病や加齢に関連するED、AGA治療薬の継続使用に関する相談まで、幅広い年代の患者様の悩みに向き合っています。

略歴

  • 1966年 生まれ
  • 1991年 日本医科大学卒業
  • 1991年 日本医科大学付属病院
  • 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
  • 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
  • All About「ED・勃起不全」ガイド担当
    ⇒【All About|竹越 昭彦 プロフィール】
所属学会
  • 日本性機能学会 会員
  • 日本化学療法学会 会員
  • 日本形成外科学会 会員

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浜松町第一クリニックは、2004年の開院以来、男性専門クリニックとしてED治療薬・AGA治療薬の処方を行ってきました。当院では、医師の問診により健康状態や服用中のお薬を確認したうえで、厚生労働省に承認された国内正規のED治療薬のみを院内で処方しており、国内未承認薬や海外製の未承認薬は一切取り扱っていません。診察は問診のみで、ズボンを脱ぐような診察はありません。来院は予約不要で、初診料・再診料は無料です。ご来院が難しい方には、初診からご利用いただけるオンライン診療にも対応しており、電話問診のうえご自宅や職場などへ郵送のほか、郵便局留で受取もできます。

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