糖尿病性網膜症とED
糖尿病性網膜症は、高血糖の状態が長く続くことで網膜の細い血管が障害され、進行すると視力低下や失明につながることがある糖尿病の代表的な合併症です。
糖尿病では、網膜だけでなく全身の血管や神経にも障害が起こりやすく、こうした影響によってED(勃起不全)を合併することがあります。
このページでは、糖尿病性網膜症の進行や治療法について解説するとともに、糖尿病性網膜症がある方のED治療薬の服用についても詳しく紹介します。
最終更新日:
糖尿病性網膜症とは?
糖尿病性網膜症は、血液中のブドウ糖濃度が高い状態が続くことで、眼球の奥にある「網膜」の細小血管に障害が起きる病気です。進行すると硝子体にも異常が及び、最悪の場合は失明に至ります。
糖尿病網膜症は、日本における視覚障害の主な原因の一つです。2017年の視覚障害の原因調査では、緑内障が28.6%、網膜色素変性症が14.0%、糖尿病網膜症が12.8%を占め、第3位となっています。
糖尿病網膜症は自覚症状がないまま進行するケースも多いため、糖尿病のある方は定期的に眼科検診を受けることが大切です。
参照元:白神史雄「厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業 網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する調査研究」平成28年度 総括・分担研究報告書:32, 2017より
| 原因 | 割合 |
|---|---|
| 緑内障 | 28.6% |
| 網膜色素変性 | 14.0% |
| 糖尿病網膜症 | 12.8% |
| 黄斑変性 | 8.0% |
| 脈絡網膜萎縮 | 4.9% |
| その他 | 31.7% |
糖尿病網膜症の進行と分類
病状の進行度合いにより、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症の3つのステージに分類されます。
1. 単純網膜症
初期段階です。血液中のブドウ糖濃度が高い状態が続くと、網膜の毛細血管内に血栓ができ、血液の流れが悪くなって血管の一部がコブ状に膨らみます。これを「毛細血管瘤」と呼びます。
やがて毛細血管から血液中の成分が漏れ出し、脂質やタンパク質などが網膜に沈着すると、「硬性白斑」と呼ばれる黄白色の斑点が見られるようになります。また、血管から漏れ出した水分が網膜にたまることで、網膜浮腫を生じることもあります。
2. 増殖前網膜症
病状が進行して網膜の毛細血管が閉塞し、血流が悪くなると、「軟性白斑(綿花様白斑)」が見られることがあります。軟性白斑は、網膜の一部が酸素不足になることで生じる境界の不鮮明な綿毛状の白斑で、網膜の血流障害が進んでいることを示す所見の一つです。
増殖前網膜症まで進行しても自覚症状がないことがありますが、かすみや視力低下などの症状を自覚する場合もあります。そのため、症状の有無だけで進行度を判断することはできません。
3. 増殖網膜症
最終段階では、血管の閉塞や出血、沈着物が増え、網膜の血流が非常に悪い状態になります。血流が悪くなると、酸素不足を補うために「新生血管」という新しい血管が作られます。
しかし、新生血管は非常に脆く、容易に破れて出血します。出血した場所に再び新生血管ができ、その血管が破れてまた出血する状態を繰り返すことで、病変は硝子体まで到達し、硝子体出血によって視力が急激に低下することがあります。
網膜や硝子体に大量の出血が起きると、出血した部分は線維組織に置き換えられます。この線維組織によって硝子体にひきつれが起こり、網膜も一緒に引っ張られます。その力に耐えられなくなると網膜が引き剥がされ、「網膜剥離」を起こして失明の危険性が非常に高くなります。
糖尿病網膜症の治療と管理
単純網膜症の段階であれば、徹底した血糖コントロールにより進行を防ぐことができます。しかし、増殖前網膜症以降に進行してしまうと、血糖コントロールが良好でも病変が進行する可能性があります。
主な治療法:
- 光凝固療法(レーザー治療):新生血管の発生を防ぎ、病変の進行を抑えます。
- 硝子体手術:硝子体出血や網膜剥離が起きた際に、眼内の環境を整えるために行います。
- 薬物療法:抗VEGF薬の注射などにより、網膜の浮腫を改善します。
進行した糖尿病網膜症に対しては、これらの治療によって病変の進行を抑えますが、いずれの治療法でも完全に元の状態へ戻せるとは限りません。そのため、早い段階での発見と対処が重要です。
糖尿病のある方は、視力に関する自覚症状がない場合でも、定期的に眼底検査を受けることが大切です。
糖尿病網膜症とED治療薬の服用
糖尿病性網膜症の方でも、バイアグラなどのED治療薬の服用は、原則として禁忌ではありません。
ただし、糖尿病や合併症の状態、現在受けている治療、服用中の薬によって処方の可否が異なる場合があります。EDの症状がある方は、必ず主治医や当院医師に相談した上で処方を受けてください。
著者情報
浜松町第一クリニック院長。1991年に日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、東戸塚記念病院外科での勤務を経て、2004年10月に浜松町第一クリニックを開院しました。ED治療薬・AGA治療薬の処方を行う男性専門クリニックとして、21年以上にわたり診療を行い、全医院合わせて延べ360万人以上の治療実績があります。若年層の心因性EDから、生活習慣病や加齢に関連するED、AGA治療薬の継続使用に関する相談まで、幅広い年代の患者様の悩みに向き合っています。
略歴
- 1966年 生まれ
- 1991年 日本医科大学卒業
- 1991年 日本医科大学付属病院
- 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
- 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
-
All About「ED・勃起不全」ガイド担当
⇒【All About|竹越 昭彦 プロフィール】
- 日本性機能学会 会員
- 日本化学療法学会 会員
- 日本形成外科学会 会員
EDに関する情報を探す
浜松町第一クリニックが
選ばれる理由
浜松町第一クリニックは、2004年の開院以来、男性専門クリニックとしてED治療薬・AGA治療薬の処方を行ってきました。当院では、医師の問診により健康状態や服用中のお薬を確認したうえで、厚生労働省に承認された国内正規のED治療薬のみを院内で処方しており、国内未承認薬や海外製の未承認薬は一切取り扱っていません。診察は問診のみで、ズボンを脱ぐような診察はありません。来院は予約不要で、初診料・再診料は無料です。ご来院が難しい方には、初診からご利用いただけるオンライン診療にも対応しており、電話問診のうえご自宅や職場などへ郵送のほか、郵便局留で受取もできます。
予約不要
その場で受取
オンライン診療
のみで安心
のみ処方
再診料無料
年末年始除く
アクセス良好
決済方法
-
バイアグラは、服用後30~40分程度で効果を発揮し、4~5時間程度持続するED治療薬です。知名度が高く、短時間でしっかり効かせたい方に選ばれています。
-
レビトラは、服用後15~30分程度で効果が出始め、5~10時間程度の効果持続が期待できるED治療薬です。先発品は販売中止となっていますので、ジェネリック医薬品をご利用ください。
-
シアリスは、服用後1~3時間程度で効果が出始め、30~36時間程度持続するED治療薬です。服用タイミングにゆとりを持ちやすいのが特徴です。
-
シルデナフィル錠は、バイアグラと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。厚労省に承認された国内正規の25mg、50mg製剤を処方しております。
-
バルデナフィル錠は、レビトラと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。厚労省に承認された国内正規の10mg、20mg製剤を処方しております。
-
タダラフィル錠は、シアリスと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。厚労省に承認された国内正規の10mg、20mg製剤を処方しております。
まずはオンライン診療をお試しください!