糖尿病性腎症とED

糖尿病性腎症は、高血糖の状態が長く続くことで腎臓のろ過機能が徐々に低下していく、糖尿病の代表的な合併症の一つです。

初期には自覚症状がほとんどないため気づきにくい一方、糖尿病による血管や神経への障害に加え、腎機能の低下に伴うホルモンバランスの変化などによってED(勃起不全)を合併することがあります。

このページでは、糖尿病性腎症の原因や進行、治療について解説するとともに、EDとの関係や、腎機能が低下した方がED治療薬を使用する際の注意点について詳しく説明します。

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糖尿病性腎症とは?

糖尿病性腎症は、糖尿病の3大合併症(網膜症・神経障害・腎症)の一つであり、長期間の血糖コントロール不良によって腎機能が低下する病態です。腎臓には血液をろ過する「糸球体」という細い血管の集まりがあり、高血糖の状態が続くと、この部分が徐々に障害されていきます。糖尿病患者の方にED(勃起不全)が多く見られるのも、これら共通の血管障害・神経障害が根本にあるためです。

糖尿病性腎症と透析導入の割合

近年でも、国内で新たに人工透析を必要とする原疾患の第1位は「糖尿病性腎症」です。透析導入患者の約4割を占めており、早期発見と進行抑制が極めて重要な課題となっています。

参照元 : 2022年慢性透析患者の動態 : 日本透析医学会

糖尿病性腎症の原因とメカニズム

糖尿病性腎症による糸球体のダメージ

腎臓内には「糸球体」という毛細血管が球状に集まった組織があり、血液をろ過して尿を作るフィルターの役割を担っています。高血糖状態が続くと、糸球体や血液をろ過する膜が障害され、通常は血液中に保たれるアルブミンなどのタンパク質が尿へ漏れやすくなります。

症状の進行 : 初期には尿中のアルブミンが増加し、さらに進行すると腎臓のろ過機能が低下して、老廃物や余分な水分を十分に排泄できなくなります。腎機能が高度に低下した場合には、状態に応じて人工透析などの腎代替療法が必要になることがあります。

判定基準と治療のポイント

糖尿病性腎症の評価では、尿中アルブミンとeGFRが重要です。特に微量アルブミン尿は早期の腎障害を捉える重要な指標で、複数回の検査で持続しているかを確認します。病期は尿中アルブミン・尿蛋白とeGFRなどをもとに評価されます。早期に適切な治療介入を行えば、透析導入を回避、あるいは大幅に遅らせることもあります。

治療方法 : 血糖と血圧の両面管理

腎症の進行を食い止めるには、以下の3本柱が重要です。

  • 血糖コントロール : HbA1cの目標値を維持し、腎臓への負担を軽減する。
  • 血圧管理 : 腎保護作用のある降圧薬を用い、糸球体内圧をコントロールする。
  • 食事療法 : タンパク質・塩分・糖質の制限を行い、腎不全への進行を防ぐ。

糖尿病性腎症とED(勃起不全)

腎機能の低下は、老廃物の蓄積による血管内皮細胞の損傷を招き、陰茎への血流を著しく阻害します。また、腎症の治療に用いられる降圧剤や、ホルモンバランスの乱れもEDを助長する要因となります。

ED治療薬の服用に関する重要事項

服用可能な薬剤 : バイアグラ(シルデナフィル)、バルデナフィル(レビトラジェネリック)、シアリス(タダラフィル)
原則として糖尿病性腎症の方でも使用できますが、腎機能の程度によって使用できる薬剤や用量が異なるため、腎機能を確認したうえで処方します。

人工透析中の方への注意 :
バイアグラ(シルデナフィル)とシアリス(タダラフィル)は禁忌ではないため処方可能ですが、バルデナフィル(レビトラおよびそのジェネリック)は禁忌(服用禁止)となります。透析を受けている方は必ず医師へ申告してください。

糖尿病のある方は、ご来院時に直近の血液検査結果(クレアチニンやeGFR値がわかるもの)をお持ちいただくと、より安全でスムーズなED治療の提案が可能です。ED治療薬で十分な効果が得られない場合や、内服薬による治療が難しい場合には、「ICI療法」をご紹介することもあります。(※当院ではICI療法は実施しておりません)

著者情報

竹越昭彦
監修医師 竹越 昭彦 (たけこし あきひこ)

浜松町第一クリニック院長。1991年に日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、東戸塚記念病院外科での勤務を経て、2004年10月に浜松町第一クリニックを開院しました。ED治療薬・AGA治療薬の処方を行う男性専門クリニックとして、21年以上にわたり診療を行い、全医院合わせて延べ360万人以上の治療実績があります。若年層の心因性EDから、生活習慣病や加齢に関連するED、AGA治療薬の継続使用に関する相談まで、幅広い年代の患者様の悩みに向き合っています。

略歴

  • 1966年 生まれ
  • 1991年 日本医科大学卒業
  • 1991年 日本医科大学付属病院
  • 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
  • 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
  • All About「ED・勃起不全」ガイド担当
    ⇒【All About|竹越 昭彦 プロフィール】
所属学会
  • 日本性機能学会 会員
  • 日本化学療法学会 会員
  • 日本形成外科学会 会員

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浜松町第一クリニックは、2004年の開院以来、男性専門クリニックとしてED治療薬・AGA治療薬の処方を行ってきました。当院では、医師の問診により健康状態や服用中のお薬を確認したうえで、厚生労働省に承認された国内正規のED治療薬のみを院内で処方しており、国内未承認薬や海外製の未承認薬は一切取り扱っていません。診察は問診のみで、ズボンを脱ぐような診察はありません。来院は予約不要で、初診料・再診料は無料です。ご来院が難しい方には、初診からご利用いただけるオンライン診療にも対応しており、電話問診のうえご自宅や職場などへ郵送のほか、郵便局留で受取もできます。

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