心筋梗塞とED

心筋梗塞は、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が詰まり、心筋に十分な酸素が届かなくなることで、心筋の一部が壊死してしまう病気です。

発症後は心臓の状態や治療内容によって日常生活や性行為に注意が必要ですが、病状が安定し、一定の条件を満たしている場合にはED治療薬を使用できることがあります。

このページでは、心筋梗塞の主な症状や治療法、再発予防に加え、心筋梗塞の既往がある方がED治療薬を使用する際の条件や注意点について詳しく解説します。

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心筋梗塞とは?

心筋梗塞の血栓イメージ

心筋梗塞は、心臓の筋肉に酸素を送る「冠動脈」が完全に詰まり、心筋が壊死してしまう病気です。国内の急性心筋梗塞の発症数は年間約15万件にのぼり、迅速な対応が生命を左右します。主な原因は、血管内にできたプラーク(粥腫)の破裂と、そこを塞ごうとして形成される「血栓」です。血液供給が途絶えた心筋は、時間の経過とともに再生不能なダメージを負うため、一刻も早い血流の再開が不可欠です。

心筋梗塞の症状と危険信号

心筋梗塞では、胸の強い痛みや圧迫感、締め付けられるような感覚などがみられます。一方で、症状が軽い場合や、胸痛が目立たず、息切れや吐き気などが主な症状となる場合もあります。胸痛や圧迫感が20分以上続く場合は、急性心筋梗塞などの急性冠症候群が疑われるため、直ちに救急車を呼んでください。

主な随伴症状 : 呼吸困難、冷や汗、顔面蒼白、吐き気など。また、心室細動などの致死的な不整脈を合併し、突然死を招くリスクもあるため、自己判断での様子見は禁物です。

心筋梗塞の治療とリハビリテーション

心筋梗塞の急性期治療

  • カテーテル療法(PCI) : 現在、急性期の主流となっている治療です。手首や足の付け根からカテーテルを挿入し、風船(バルーン)で狭窄部を広げた後、「ステント」と呼ばれる網目状の金属チューブを留置して血流を確保します。
  • 血栓溶解療法 : t-PAなどの薬剤を投与して血栓を溶かし、冠動脈の血流再開を目指す治療です。速やかにカテーテル治療を行えない場合などに検討されることがあります。
  • 薬物治療(急性期) : 症状や全身状態に応じて薬物治療も行われます。胸痛が強い場合には鎮痛薬が使用されることがあり、必要に応じて抗血小板薬や抗凝固薬などが用いられます。また、硝酸薬は病状に応じて、血圧低下などに注意しながら使用されます。
  • 冠動脈バイパス術(CABG) : カテーテル治療が困難な場合、別の血管をつないでバイパスルートを構築する手術を行います。

心臓リハビリテーションと再発予防

急性期を脱した後は、医師の管理下で適切な運動を行いながら、運動耐容能の改善や日常生活への復帰、再発予防を目的とした心臓リハビリテーションを行います。再発を防ぐためには、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの管理に加え、禁煙、肥満の改善、適切な食生活や運動、処方された薬を継続して服用することが大切です。

心筋梗塞とED治療薬の服用ルール

心筋梗塞の既往歴がある方でも、以下の項目にすべて当てはまる場合や、治療の経過により当てはまるようになった場合には、バイアグラなどのED治療薬の使用を検討できることがあります。実際の処方可否については、主治医や当院医師に必ずご確認ください。

ED治療薬を検討できる主な条件

  1. 硝酸剤または一酸化窒素(NO)供与剤を使用していないこと
    ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどの薬剤とED治療薬は併用できません。
  2. 心筋梗塞の発症から一定期間が経過していること
    • バイアグラ(シルデナフィル)・バルデナフィル(レビトラジェネリック):発症から6か月以上経過していること
    • シアリス(タダラフィル):発症から3か月以上経過していること
  3. 主治医から性行為を行っても差し支えないと判断されていること

※上記は一般的な目安です。心血管の状態や併用薬、その他の持病などによっては、ED治療薬を使用できないことがあります。また、ED治療薬によって併用できない薬が異なるため、現在使用している薬がある場合は必ず医師に申告してください。心筋梗塞の治療を行っている主治医、または当院医師に必ずご確認ください。

内服のED治療薬を使用できない場合には、陰茎海綿体に薬剤を注射する「ICI療法」が選択肢となることがあります。ICI療法についても、持病や治療状況を確認したうえで適応を判断します。

著者情報

竹越昭彦
監修医師 竹越 昭彦 (たけこし あきひこ)

浜松町第一クリニック院長。1991年に日本医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院、東戸塚記念病院外科での勤務を経て、2004年10月に浜松町第一クリニックを開院しました。ED治療薬・AGA治療薬の処方を行う男性専門クリニックとして、21年以上にわたり診療を行い、全医院合わせて延べ360万人以上の治療実績があります。若年層の心因性EDから、生活習慣病や加齢に関連するED、AGA治療薬の継続使用に関する相談まで、幅広い年代の患者様の悩みに向き合っています。

略歴

  • 1966年 生まれ
  • 1991年 日本医科大学卒業
  • 1991年 日本医科大学付属病院
  • 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
  • 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
  • All About「ED・勃起不全」ガイド担当
    ⇒【All About|竹越 昭彦 プロフィール】
所属学会
  • 日本性機能学会 会員
  • 日本化学療法学会 会員
  • 日本形成外科学会 会員

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浜松町第一クリニックは、2004年の開院以来、男性専門クリニックとしてED治療薬・AGA治療薬の処方を行ってきました。当院では、医師の問診により健康状態や服用中のお薬を確認したうえで、厚生労働省に承認された国内正規のED治療薬のみを院内で処方しており、国内未承認薬や海外製の未承認薬は一切取り扱っていません。診察は問診のみで、ズボンを脱ぐような診察はありません。来院は予約不要で、初診料・再診料は無料です。ご来院が難しい方には、初診からご利用いただけるオンライン診療にも対応しており、電話問診のうえご自宅や職場などへ郵送のほか、郵便局留で受取もできます。

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