ケーゲル体操は骨盤底の筋肉を締めたり緩めたりする運動で、尿漏れや骨盤臓器脱の予防・改善に効果があります。性行為の中でも同じ筋肉が使われるため、SEX自体が自然なトレーニングになると指摘されています。
女性では出産後の膀胱や子宮の位置維持に、男性では尿・便のコントロールや射精・勃起支援など、生活の質に関わる機能向上に役立つ筋肉が強化されるとのことです。
イギリスの研究で、週3回ほどSEXをする人は実年齢より7〜12歳若く見られる傾向があり、プリンストン大学のラット実験では、毎日同じ相手と性行為をすることで海馬(記憶や学習に関係する脳部位)の神経細胞が増加したと報告されています。
皆さんは、「ケーゲル体操」というトレーニングをご存知でしょうか?

「骨盤底筋」という肛門近くの筋肉を鍛える効果があり、日本でも女性の産後トレーニングとして取り入れられている体操です。せきやくしゃみなどによって起きる女性の尿漏れはこの骨盤底筋の衰えによるものとされており、こうした症状の緩和目的でも普及しているようです。
実はこのケーゲル体操には、こうした目的に加え、性感を高める効果があるとされています。海外ではこの作用に注目し、性感アップのためにケーゲル体操が実施されることもあるようです。
さらに男性においては、骨盤底筋の強化によって射精コントロールが可能になることもわかっています。骨盤底筋はSEXによっても鍛えられるため、男性にとってSEXは、一石三鳥の効果を得られるトレーニングだとも言えるのです。
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しかし、SEXの効能は「一石三鳥」にとどまりません。なんと、若返りの効果があることもわかっているのです。
イギリスの医師であるデビッド・ウィークス氏は、次の条件で、SEXと若返りに関する調査を行いました。
すると驚くべきことに、実年齢よりも若く見られた人の大半が、SEXを頻繁に行っている人たちだとわかったのです。調査結果では、「週に平均3回SEXをしている」人の多くが、実年齢より7~12歳も若く見られるという結果になりました。
ただし、それ以上の頻度でSEXをしている人の場合、結果は違ってきたようです。SEXに若返りの可能性がある一方で、やはり度を越してやり過ぎるのは禁物ということがわかります。
さらに、なんとSEXをすると脳機能が上がり、記憶力アップにつながるという報告すらあります。アメリカの名門大学・プリンストン大学の教授がSEXと脳についてまとめた研究で、その可能性が指摘されました。
この研究はラットを使ったもので、「毎日同じ相手と性行為をする」「2週間に1回のみ、違う相手と性行為をする」「まったく性行為をしない」という3つのグループにラットを分け、それぞれの脳にある「海馬」の神経細部の変化を調べたのです。
すると、驚くべきことに「毎日同じ相手と性行為をする」グループの神経細胞が圧倒的に増加する結果となりました。この調査では「2週間に1回のみ、違う相手と性行為する」グループに関しても神経細胞の増加が見られたのですが、このグループではあわせて血中グルココルチコイド(ストレスによって増加)も上昇したようです。決まった相手でないとストレスを抱えてしまうのは、人間もラットも同じなのでしょうか。
一方で、「妻だけにはED」という項目でも伝えたように、特定の相手に強いストレスを抱えてしまい、勃起しないタイプもいます。いずれにせよ、ストレスを抱えた状態では、身体機能はもちろん、脳機能も上がらないことが、この実験では明らかになったといえるでしょう。