バイアグラとレビトラとシアリスの違い
バイアグラ、レビトラ、シアリスはそれぞれ有効成分が異なり、効果の発現時間や持続時間、副作用の頻度にも違いがあります。バイアグラとレビトラは速効性に優れ、数時間の作用が特徴である一方、シアリスはゆっくり効いて長時間効果が持続するため、服用のタイミングに柔軟性があります。
使用者の年代によって効果の実感や副作用の出やすさに差があり、若年層ほど薬の効果を強く感じやすい反面、頭痛やほてりなどの副作用も出やすい傾向があります。また、高齢者では作用時間が短く感じられることが多く、薬の選択や服用量に注意が必要です。
食事や飲酒の影響も薬剤によって異なり、特にバイアグラは食事の影響を受けやすく効果が減少する可能性があるため、空腹時の服用が推奨されます。また、3剤とも飲酒と併用すると副作用リスクが高まるため、少量の飲酒にとどめるなど慎重な対応が求められます。
バイアグラ・レビトラ・シアリスの比較表
| バイアグラバイアグラジェネリックシルデナフィル錠 | レビトラレビトラジェネリックバルデナフィル錠 | シアリスシアリスジェネリックタダラフィル錠 | |
|---|---|---|---|
| 有効成分 | シルデナフィルクエン酸塩 | 塩酸バルデナフィル水和物 | タダラフィル |
| 規格 | 25mg・50mg100mgは国内未承認 | 5mg・10mg・20mg◆国内販売終了 | 5mg・10mg・20mg5mgは取扱い無し |
| 発売開始日 | 1999年3月23日 | [10mg]:2004年6月21日[20mg]:2007年7月18日 | 2007年9月12日 |
| 販売元 | ヴィアトリス製薬株式会社 | バイエル薬品株式会社 | 日本新薬株式会社 |
| 大きさ | 【50mg】(ひし形)長径:11.3mm短径:8.2mm厚み:4.4mm | 【20mg】(円形)直径:8.0mm厚み:3.3∼3.7mm | 【20mg】(卵型)長径:12.3mm短径:7.6mm厚み:5.0mm |
| 錠剤の形状 | 青いひし形
![]() ![]() ピンク色のフィルム剤 ![]() ![]() ジェネリック ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
オレンジ色の丸形
![]() ![]() ジェネリック ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
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![]() |
黄色の涙形
![]() ![]() ジェネリック ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
| ジェネリック | シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」 シルデナフィル錠25mg/50mgVI「キッセイ」 シルデナフィル錠25mg/50mgVI「FCI」他複数社から発売 |
バルデナフィル錠10mg/20mg「サワイ」 バルデナフィル錠10mg/20mg「トーワ」 バルデナフィル錠10mg/20mg「FCI」 |
タダラフィル錠10mg/20mgCI「サワイ」 タダラフィルOD錠10mg/20mgCI「トーワ」 タダラフィル錠20mgCI「FCI」他複数社から発売 |
| 料金・(1錠の価格・税込) | バイアグラ25mg 1,300円バイアグラ50mg 1,500円バイアグラ50mgODフィルム 1,000円トーワ50mg 1,000円キッセイ50mg 1,000円FCI25mg 500円FCI50mg 900円 | シアリス10mg 1,500円シアリス20mg 1,600円サワイ10mg 1,200円サワイ20mg 1,300円トーワ10mg 1,200円トーワ20mg 1,300円FCI20mg 1,200円 | |
| 特長 | 世界で一番最初に開発されたED治療薬。スタンダードだが世界的に最も有名で安心感がある。 | 水に溶けやすい性質上一番速効性があり、吸収が早い人は15分ほどで効く。硬さが出やすいことも特長。 | ED治療薬シェア世界一。他剤と比べてマイルドで自然な効き目。緩やかに長時間作用する。ほてり等の血管拡張作用に伴う副作用が軽い。 |
| 作用時間 | 25mgは3時間程度50mgは5時間程度 | 10mgは4∼5時間20mgは7∼8時間 | 10mgは20∼24時間20mgは30∼36時間 |
| 参照 ⇒ 効果持続時間を比較 | |||
| 服用方法 | 性行為1時間前空腹時は30分程度で作用 | 性行為1時間前空腹時は20分程度で作用 | 性行為3時間前 |
| 参照 ⇒ 服用して効き始めるまでの時間を比較 | |||
| 勃起力向上効果 | 20~30代:93.8%40~50代:91.7%60~70代:90.5% | 20~30代:86.3%40~50代:91.4%60~70代:87.1% | 20~30代:87.2%40~50代:95.3%60~70代:93.2% |
| 参照 ⇒ 勃起力の向上効果を比較 | |||
| 挿入時間延長効果 | 20~30代:83.6%40~50代:80.4%60~70代:67.8% | 20~30代:70.5%40~50代:73.5%60~70代:67.1% | 20~30代:61.5%40~50代:71.3%60~70代:68.5% |
| 参照 ⇒ 挿入時間延長効果を比較 | |||
| 射精遅延効果 | 20~30代:67.0%40~50代:63.0%60~70代:53.3% | 20~30代:61.6%40~50代:62.9%60~70代:47.1% | 20~30代:60.3%40~50代:55.8%60~70代:59.6% |
| 参照 ⇒ 射精遅延の効果を比較 | |||
| 食事の影響 | 食事と併用すると効果半減の可能性あり[ 詳細 ] 食前30分前の服用がお勧め | 食事の影響は受け難いが700kcalまでという条件あり[ 詳細 ] 食前30分前の服用がお勧め | 食事の影響は最も受け難いが条件あり[ 詳細 ] 食前2時間前の服用がお勧め |
| 参照 ⇒ 食後に服用した時の効果を比較 | |||
| 【お酒との併用】【3剤共通】 適量であればリラックス作用で相乗効果。飲み過ぎは、血圧低下に伴うめまい又は血流が良くなることでお酒が回りやすくなるので注意。 参照 ⇒ 飲酒後に服用した時の効果を比較 |
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| 【新型コロナワクチン】【3剤共通】 接種後の副反応による体調の変化が現れる可能性を考慮して接種当日と翌日は服用は避け経過観察を優先して安静に過ごす。詳しくは⇒新型コロナワクチンとED・AGA薬の使用 |
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| 副作用 | 顔のほてり(10.8%)、頭痛(10.8%)、動悸(0.6%)、目の充血(0.6%)、消化不良(0.6%)など※4割程度の方に現れますバイアグラ副作用詳細 | 頭痛(11.6%)、潮紅(8.4%)、鼻閉(4.1%)、消化不良(2.9%)、ほてり(2.1%)、めまい(1.6%)、悪心(1.1%)など※4割程度の方に現れますレビトラ副作用詳細 | 頭痛(11.3%)、潮紅(5.1%)、ほてり(3.5%)、消化不良(2.3%)、背部痛(1.9%)、倦怠感(1.6%)、鼻閉(1.2%)、眼充血(0.8%)など※3割程度の方に現れますシアリス副作用詳細 |
| 【3剤共通】※若い人ほど副作用発現率が顕著に高い参照 ⇒ 副作用の調査結果を比較|年代別 | |||
| 併用禁忌薬 | ニトログリセリン等の硝酸剤、アミオダロン塩酸塩、sGC刺激剤(リオシグアト)詳細⇒バイアグラの併用禁忌薬 | ニトログリセリン等の硝酸剤、sGC刺激剤(リオシグアト)、抗 SARS-CoV-2剤(エンシトレルビル)、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗不整脈薬詳細⇒レビトラの併用禁忌薬 | ニトログリセリン等の硝酸剤、sGC刺激剤(リオシグアト)詳細⇒シアリスの併用禁忌薬 |
| 【硝酸剤を使用中】【3剤共通】 ◆ 処方不可 ◆ |
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| 【リオシグアト(アデムパス)を使用中】【3剤共通】 ◆ 処方不可 ◆ |
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| コロナ治療薬 | ゾコーバ錠、パキロビッド○ 処方可ただし併用注意(血中濃度上昇) | ゾコーバ錠、パキロビッド◆ 処方不可 ◆(血中濃度上昇) | ゾコーバ錠、パキロビッド○ 処方可ただし併用注意(血中濃度上昇) |
| 不整脈 | アンカロン錠、アミオダロン塩酸塩を使用していなければ処方可 | こちらに記載の抗不整脈薬を使用している場合は処方不可 | 治療により管理されていれば処方可 |
| 抗真菌薬 | ○ 処方可ただし併用注意(血中濃度上昇) | こちらに記載の抗真菌薬を使用している場合は処方不可 | ○ 処方可ただし併用注意(血中濃度上昇) |
| HIV治療薬 | ○ 処方可ただし併用注意(血中濃度上昇) | ◆ 処方不可 ◆(血中濃度上昇) | ○ 処方可ただし併用注意(血中濃度上昇) |
| 【網膜色素変性症】【3剤共通】 ※ × 処方不可 |
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| 血液透析中 | ○ 処方可 | ◆ 処方不可 ◆ | 著しく効果が増強するため、薬剤を割って5mg、または10mgを慎重に投与。要経過観察 |
| 心筋梗塞 | 発症後6ヶ月以上経過していれば処方可 | 発症後6ヶ月以上経過していれば処方可 | 発症後3ヶ月以上経過していれば処方可 |
| 【脳梗塞・脳出血の既往歴がある方】【3剤共通】 発症後6ヶ月以上経過していれば処方可 |
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| 低血圧 | 最大90mmHg未満、または最小50mmHg未満は処方不可 | 最大90mmHg以下は処方不可 | 最大90mmHg未満、または最小50mmHg未満は処方不可 |
| ※薬で正常値にコントロールされていれば処方可 | |||
| 高血圧 | 【3剤共通】最大170mmHg以上、または最小100mmHg以上は処方不可。※薬で正常値にコントロールされていれば処方可 | ||
| 65歳以上 | 最高血中濃度上昇・半減期延長等々認められているため(効き目が強くなるため)、低用量「25 mg」から投与を開始するなど慎重に投与 | 最高血中濃度上昇・半減期延長等々認められているため(効き目が強くなるため)、「5mg」を開始用量とし、最高用量は「10mg」 | 最高血中濃度・半減期延長等々は若年者との差は無いが高齢者では一般に生理機能(代謝や排泄機能)が低下しているため体内の成分残存時間が伸びることから、慎重に投与 |
| 【溶解時間比較】 バイアグラ、レビトラ、シアリスの溶解時間(溶け方)の比較 ![]() |
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3剤の様々な効果や副作用の調査結果を比較|年代別 n=1,748
調査概要|対象者数1,748名
集計期間:2025年5月23日~29日
調査方法:インターネット集計
調査対象:全国の20~79歳(5歳階級別) 男性 合計10,000名
※本調査は、人口構成比に基づき年齢別に割り振った「過去6ヶ月以内に性行為の経験がある」日本全国の男性20~79歳 10,000人を対象に調査を行いました
◆人口構成比は令和7年1月1日住民基本台帳年齢階級別人口を参照
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei02_02000389.html
「20~24歳:709人」「25~29歳:735人」
「30~34歳:727人」「35~39歳:775人」
「40~44歳:855人」「45~49歳:969人」
「50~54歳:1089人」「55~59歳:935人」
「60~64歳:824人」「65~69歳:768人」
「70~74歳:827人」「75~79歳:787人」
ED治療薬を服用したことのある2,699人の内、「Q、メインとして使用しているED薬は何ですか?」の設問で以下の薬をメインとして使用していると回答した合計1,748人が対象
- 正規品バイアグラ or 正規品シルデナフィル(バイアグラのジェネリック)と回答した 1,013名
- 正規品レビトラ*¹ or 正規品バルデナフィル(レビトラのジェネリック)と回答した 382名
- 正規品シアリス or 正規品タダラフィル(シアリスのジェネリック)と回答した 353名
リサーチ協力 ⇒ 株式会社ネオマーケティング
副作用の調査結果を比較|年代別
Q.使用して今まで経験した服用後の副作用を教えてください。(お答えはいくつでも)n=1,748
薬品別及び年代別にて集計



*²彩視症とは青色のものが鮮やかに見えたり、ものが青っぽく見える症状のこと。
※より詳しい副作用調査データは副作用調査詳細データをご覧ください。
若い人ほど副作用の発生率が顕著に高い
上記のグラフを見てわかる通り、3剤とも若年層ほど各副作用の発生率が顕著に高くなっています。特に差が大きい「頭痛があった」と回答した割合は以下の通りです。
「頭痛」の発生率
◆バイアグラ(シルデナフィル)
・20~39歳:2人に1人(44.3%)
・40~59歳:4人に1人(27.6%)
・60~79歳:10人に1人(10.2%)
◆レビトラ(バルデナフィル)
・20~39歳:4人に1人(24.7%)
・40~59歳:4.3人に1人(23.2%)
・60~79歳:14人に1人(7.1%)
◆シアリス(タダラフィル)
・20~39歳:4.1人に1人(24.4%)
・40~59歳:4.4人に1人(22.5%)
・60~79歳:9.7人に1人(10.3%)
他にも「潮紅」「目の充血」「鼻詰まり」「動悸」「めまい」なども若年層ほど発生率が顕著に高い結果となっています。
一方で「思い当たる副作用はなかった」と回答した割合は
◆バイアグラ(シルデナフィル)
・20~39歳:6.7人に1人(14.9%)
・40~59歳:3.6人に1人(27.6%)
・60~79歳:2.3人に1人(43.4%)
◆レビトラ(バルデナフィル)
・20~39歳:11.2人に1人(8.9%)
・40~59歳:5人に1人(19.9%)
・60~79歳:2人に1人(50.6%)
◆シアリス(タダラフィル)
・20~39歳:7.1人に1人(14.1%)
・40~59歳:3.3人に1人(30.2%)
・60~79歳:1.8人に1人(54.1%)
◆何故、年齢差でこんなにも差が出るのか?
この理由としては、ED治療薬は血管拡張作用があるため【勃起力の向上効果を比較】や【食後に服用した時の効果を比較】でも示されている通り若年層ほど「薬の効果が効く=血管拡張作用も強く作用する」ということなのです。
◆若年層は「副作用発生率」を鵜呑みにしないこと
インターネット上で見かける医療機関・製薬企業の副作用データは、年齢別の内訳が示されていないものがほとんどで、幅広い年齢層を合算した平均値です。若年層では、この数値をそのまま当てはめないことが大切です。
◆公開データの前提を理解する
国内で広く参照される副作用データは、1999年のバイアグラ承認時の情報が中心です。バイアグラは勃起不全の薬なので若年層には無縁の薬と思われていたため、当然のことながら当時の治験参加者は中高年層以上が大多数だったと推測され、結果として副作用発生率が相対的に低く見積もられている可能性があります。
◆大事なポイント
前述の通り、血管拡張に由来する副作用(顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸、鼻づまりなど)は若年層で起こりやすい傾向があります。若年層では、4割以上の頻度で随伴し得るものとして認識しておいてください。
勃起力の向上効果を比較|年代別
Q.服用して勃起力は上がりましたか。(お答えは1つ)n=1,748
年代別及び薬品別にて集計

※より詳しい調査データは年代別及び薬剤別勃起力向上効果調査詳細データをご覧ください。
年齢と薬の種類で向上効果に大きな差
◆レビトラ以外は若年層ほど顕著に向上効果を実感
「凄く増した」と回答した割合は、以下の通りバイアグラ(シルデナフィル)とシアリス(タダラフィル)に年齢層で大きく違いがあり、明らかに若い人ほど効果を実感しています。
◆バイアグラ(シルデナフィル)
・20~39歳:2人に1人(31.8%)
・40~59歳:4人に1人(25.5%)
・60~79歳:10人に1人(10.5%)
◆シアリス(タダラフィル)
・20~39歳:4.1人に1人(24.4%)
・40~59歳:4.4人に1人(19.4%)
・60~79歳:9.7人に1人(11.0%)
◆明かな勃起力向上はバイアグラが優位
顕著に勃起力が向上したと判断できる「凄く増した/増した」を合算した割合では、以下の通り全世代でバイアグラ(シルデナフィル)が最も高く、強い勃起力の向上を重視する場合は第一選択となり得ます。
しかし、「凄く増した」の単独指標に絞ると、60~70代ではレビトラ(バルデナフィル)が突出しています。この年代ではレビトラを優先候補として検討する価値があります。
「凄く増した/増した」を合算|年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計1,013名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計382名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計353名 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=560 | 231/336(68.8%) | 70/146(47.9%) | 48/78(61.5%) | 373/560(62.3%) |
| 40~59歳n=653 | 248/373(66.5%) | 90/151(59.6%) | 78/129(60.5%) | 461/653(63.7%) |
| 60~79歳n=535 | 186/304(61.2%) | 49/85(57.6%) | 82/146(56.2%) | 317/535(59.3%) |
| 合計n=1,748 | 665/1013(65.6%) | 209/382(54.7%) | 208/353(58.9%) | 1082/1748(61.9%) |
勃起力向上率は若年層ではバイアグラ、中高年層はシアリスが優位
次に「凄く増した/増した」に「少し増した」も加えた総合指標で比較すると、以下の集計の通り20~30代ではバイアグラ(シルデナフィル)、40~70代ではシアリス(タダラフィル)が一番割合が高い結果となりました。
つまり、顕著ではなくても向上率を重視するのであれば「若年層:バイアグラ」「中高年層:シアリス」という選択の指針が示唆されます。
また、「20~30代」及び「60~70代」では挿入時間延長効果を比較、射精遅延の効果を比較でも同一薬剤が最上位でした。勃起力向上、挿入時間延長、射精遅延の全てを求めるなら、まずは該当薬を検討するとよいでしょう。
「凄く増した/増した/少し増した」を合算|年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計1,013名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計382名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計353名 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=560 | 315/336(93.8%) | 126/146(86.3%) | 68/78(87.2%) | 509/560(90.9%) |
| 40~59歳n=653 | 342/373(91.7%) | 138/151(91.4%) | 123/129(95.3%) | 603/653(92.3%) |
| 60~79歳n=535 | 275/304(90.5%) | 74/85(87.1%) | 136/146(93.2%) | 485/535(90.7%) |
| 合計n=1,748 | 932/1013(92.0%) | 338/382(88.5%) | 327/353(92.6%) | 1597/1748(91.4%) |
挿入時間延長効果を比較|年代別
Q.挿入時間に変化はありましたか。(お答えは1つ)n=1,748
年代別及び薬品別にて集計

※より詳しい調査データは年代別及び薬剤別挿入時間延長効果調査詳細データをご覧ください。
3剤とも挿入時間延長に有効|若年層が顕著
「凄く長くなった/長くなった/少し長くなった」を合算して集計すると以下の通り3剤とも全年齢層で一定の挿入時間延長に期待が持てることが示されています。
「凄く長くなった/長くなった/少し長くなった」を合算|年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計1,013名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計382名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計353名 | 合計1,748名 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=560 | 281/336(83.6%) | 103/146(70.5%) | 48/78(61.5%) | 432/560(77.1%) |
| 40~59歳n=653 | 300/373(80.4%) | 111/151(73.5%) | 92/129(71.3%) | 503/653(77.0%) |
| 60~79歳n=535 | 206/304(67.8%) | 57/85(67.1%) | 100/146(68.5%) | 363/535(67.9%) |
| 合計n=1,748 | 787/1013(77.7%) | 271/382(70.9%) | 240/353(68.0%) | 1376/1748(74.3%) |
挿入時間延長の“期待値”で選ぶなら
各年代で挿入時間の延長(「凄く長くなった/長くなった/少し長くなった」の合算)を最も多く実感した薬剤は次の通りです。「20~30代」及び「60~70代」では勃起力の向上効果を比較、射精遅延の効果を比較でも同一薬剤が最上位でした。勃起力向上、挿入時間延長、射精遅延の全てを求めるなら、まずは該当薬を検討するとよいでしょう。
・20~39歳:バイアグラ(シルデナフィル)83.6%
・40~59歳:バイアグラ(シルデナフィル)80.4%
・60~79歳:シアリス(タダラフィル)68.5%
挿入時間を顕著に延長させる薬は
「凄く長くなった/長くなった」を合算|年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計1,013名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計382名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計353名 | 合計1,748名 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=560 | 186/336(55.4%) | 51/146(34.9%) | 21/78(26.9%) | 258/560(46.1%) |
| 40~59歳n=653 | 166/373(44.5%) | 55/151(36.4%) | 62/129(48.1%) | 283/653(44.3%) |
| 60~79歳n=535 | 206/121(39.8%) | 30/85(35.3%) | 52/146(35.6%) | 203/535(37.9%) |
| 合計n=1,748 | 473/1013(46.7%) | 136/382(35.6%) | 135/353(38.2%) | 744/1748(42.6%) |
◆挿入時間を「顕著に」延長させたい場合の最有力候補
ED治療薬の服用により明らかに挿入時間が延長できたと判断できるのは「凄く長くなった/長くなった」の回答を合算した割合です。各年代で最も効果が高かった薬剤は次の通りです。
明確な延長を重視するなら、まずは該当薬を検討しましょう。
・20~39歳:バイアグラ(シルデナフィル)55.4%
・40~59歳:シアリス(タダラフィル)48.1%
・60~79歳:バイアグラ(シルデナフィル)39.8%
射精遅延の効果を比較|年代別
Q.服用して射精に至るまでの時間に変化はありましたか。(お答えは1つ)n=1,748
年代別及び薬品別にて集計

※より詳しい調査データは年代別及び薬剤別射精遅延効果調査詳細データをご覧ください。
若年層では3剤とも遅延効果は6割超え
各年代での射精遅延効果(「凄く遅くなった/遅くなった/少し遅くなった」の合算)を最も多く実感した薬剤は次の通りです。「20~30代」及び「60~70代」では勃起力の向上効果を比較、挿入時間延長効果を比較でも同一薬剤が最上位でした。勃起力向上、挿入時間延長、射精遅延の全てを求めるなら、まずは該当薬を検討するとよいでしょう。
・20~39歳:バイアグラ(シルデナフィル)67.0%
・40~59歳:バイアグラ(シルデナフィル)63.0%
・60~79歳:シアリス(タダラフィル)59.6%
「凄く遅くなった/遅くなった/少し遅くなった」を合算|年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計1,013名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計382名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計353名 | 合計1,748名 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=560 | 225/336(67.0%) | 90/146(61.6%) | 47/78(60.3%) | 362/560(64.6%) |
| 40~59歳n=653 | 235/373(63.0%) | 95/151(62.9%) | 72/129(55.8%) | 402/653(61.6%) |
| 60~79歳n=535 | 162/121(53.3%) | 40/85(47.1%) | 87/146(59.6%) | 289/535(54.0%) |
| 合計n=1,748 | 622/1013(61.4%) | 225/382(58.9%) | 206/353(58.4%) | 1053/1748(60.2%) |
EDと早漏の両方の悩みを解決できる可能性がある
本調査では、ED治療薬に射精遅延効果が見込めることが示唆され、勃起不全の改善に加えて早漏の悩みの軽減にも寄与しうる結果となりました。
特に20~30代では、バイアグラ(シルデナフィル)服用後に射精までの時間が「凄く遅くなった」14.6%と、他年代・他薬剤を上回る傾向が確認されています。
また「少し遅くなった」を除いた「凄く遅くなった/遅くなった」合算は39.0%で最上位でした。
以上より、若年層でEDと早漏の双方に悩む方には、バイアグラ(シルデナフィル)が有力な選択肢となりえます。
年代別:射精遅延効果(「凄く遅くなった/遅くなった」合算)で最上位の薬剤
各年代で、射精までの時間が遅くなったと実感した割合が最も高かった薬剤は次の通りです。
・20~39歳:バイアグラ(シルデナフィル)39.0%
・40~59歳:レビトラ(バルデナフィル)31.1%
・60~79歳:シアリス(タダラフィル)31.5%
食後に服用した時の効果を比較|年代別
Q.食後に服用した時の効果はどうでしたか。(お答えは1つ)n=1,748
※「食後に服用したことがない」と回答した440名を除いた1,308名のデータを集計
年代別及び薬品別にて集計

※より詳しい調査データは年代別及び薬剤別での食後に服用した時の効果調査詳細データをご覧ください。
レビトラ、シアリスも食事の影響を受ける
当院含め、インターネットなどで散見される医療機関や製薬会社の情報だと
◆レビトラはバイアグラよりも食事の影響を受け難い
◆シアリスは食事の影響を受けない
といった説明が見られます。
しかし、食事の影響の有無を示す指標として「明らかに効果が弱かった/全く効かなかった」の合算した割合を各年代ごとに最上位だった薬剤で比較すると、必ずしもこの通説と一致しませんでした。
・20~39歳:シアリス(タダラフィル)12.9%
・40~59歳:レビトラ(バルデナフィル)15.2%
・60~79歳:バイアグラ(シルデナフィル)28.6%
全年齢層の合算で最上位だった薬剤は以下の通り
・バイアグラ(シルデナフィル)17.1%
・レビトラ(バルデナフィル)13.2%
・シアリス(タダラフィル)14.5%
今回の調査では、、レビトラがバイアグラより食事影響を受けにくい傾向はうかがえる一方、「シアリスは食事の影響を受けない」という見解は支持できませんでした。
◆大事なポイント
- レビトラ・シアリスを含む3剤すべて、食事の影響を受けるため、効果を最大化するには空腹時の服用が望ましい。
- 3剤とも年齢が上がるほど食事影響を受けやすい傾向があり、特に中高年層では空腹時の服用が重要。
- やむを得ず食後に服用する場合は、高脂質の食事を避け、あっさりした内容を腹七分目程度にとどめるとよい。
「明らかに効果が弱かった/全く効かなかった」を合算|年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計721名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計318名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計269名 | 合計1,308名 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=462 | 30/260(11.5%) | 10/132(7.6%) | 9/70(12.9%) | 49/462(10.6%) |
| 40~59歳n=503 | 41/279(14.7%) | 19/125(15.2%) | 13/99(13.1%) | 73/503(14.5%) |
| 60~79歳n=343 | 52/182(28.6%) | 13/61(21.3%) | 17/100(17.0%) | 82/343(23.9%) |
| 合計n=1,308 | 123/721(17.1%) | 42/318(13.2%) | 39/269(14.5%) | 204/1308(15.6%) |
飲酒後に服用した時の効果を比較|年代別
Q.飲酒後に服用した時の効果はどうでしたか。(お答えは1つ)n=1,748
※「飲酒後に服用したことがない」と回答した634名を除いた1,114名のデータを集計
年代別及び薬品別にて集計

※より詳しい調査データは年代別及び薬剤別での飲酒後に服用した時の効果調査詳細データをご覧ください。
若年層ほど飲酒の影響は少ない
「明らかに効果が弱かった/全く効かなかった」の回答を合算|年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計621名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計284名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計209名 | 合計1,114名 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=430 | 28/239(11.7%) | 14/125(11.2%) | 9/66(13.6%) | 51/430(11.9%) |
| 40~59歳n=430 | 48/243(19.8%) | 16/108(14.8%) | 13/79(16.5%) | 77/430(17.9%) |
| 60~79歳n=254 | 48/139(34.5%) | 14/51(27.5%) | 19/64(29.7%) | 81/254(31.9%) |
| 合計n=1,114 | 124/621(20.0%) | 44/284(15.5%) | 41/209(19.6%) | 209/1114(18.8%) |
本集計のとおり、3剤いずれも加齢とともに「飲酒時の効き目低下」傾向がみられます。背景として次の要因が考えられます。
- 若年層ほど薬効が高い傾向:食後に服用した時の効果、勃起力の向上効果でも若年層の効果が高く、飲酒時も同様の傾向が反映される。
- 動脈硬化など基礎体力の低下:加齢・生活習慣病に伴う血管機能低下により、そもそもの勃起力が下がりやすい。
- 酒量の影響:一般に年齢とともに飲酒量が増えやすく、過度の飲酒は神経伝達を鈍らせ勃起力を下げるため、中高年層ほど「飲酒後の効果」を得にくい。
若年層こそ「飲酒量」に注意
ED治療薬は血管拡張作用をもつ薬です。各種検証で若年層ほど薬効が高いことが示されているのは、若年層ほど血管拡張が強く起こりやすいことの裏返しでもあります。
そのため、血管拡張に由来する副作用(例:頭痛、ほてり、動悸等)は若い層ほど発現しやすい点に留意が必要です。
◆飲酒と併用時の注意点
アルコールにも血管拡張作用があります。飲酒後にED治療薬を服用すると、両者の作用が相乗して副作用リスクが高まります。さらに血流増加で酔いやすくなり、お酒に弱い方は性行為どころか立ちくらみ~失神の危険すらあります。。
- 基本は節酒・空腹時服用(医師・薬剤師の指示がある場合を除く)
- やむを得ず飲む場合は少量に留める(一気飲み・高濃度酒・短時間多量は避ける)
- 体調不良時や低血圧傾向のある方は飲酒併用を回避
過度な飲酒は薬効の減弱だけでなく安全性にも直結します。「飲むなら控えめ」「服用は適切なタイミング」を徹底してください。
服用して効き始めるまでの時間を比較|年代別
Q.服用後、効き始めるまでどれくらいの時間がかかりますか。(お答えは1つ)n=1,748
年代別及び薬品別にて集計

※より詳しい調査データは年代別及び薬剤別での効果開始時間調査詳細データをご覧ください。
即効性は「バイアグラ vs レビトラ」で大差なし?
服用後20分以内で効き始めたと回答した割合を年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計1,013名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計382名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計353名 | 合計1,748名 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=560 | 76/336(22.6%) | 25/146(17.1%) | 8/78(10.3%) | 109/560(19.5%) |
| 40~59歳n=653 | 71/373(19.0%) | 31/15(20.5%) | 10/129(7.8%) | 112/653(17.2%) |
| 60~79歳n=535 | 53/304(17.4%) | 12/85(14.1%) | 12/146(8.2%) | 77/535(14.4%) |
| 合計n=1,748 | 200/1013(19.7%) | 68/382(17.8%) | 30/353(8.5%) | 298/1748(17.0%) |
服用後「20分以内に効き始めた」と回答した割合を各年代ごとに最上位だった薬剤で比較すると
・20~39歳:バイアグラ(シルデナフィル)22.6%
・40~59歳:レビトラ(バルデナフィル)20.5%
・60~79歳:バイアグラ(シルデナフィル)17.4%
20~30代・60~70代では、即効性が特長とされるレビトラよりバイアグラの方が早いと感じる人が多い結果でした。
次に判定時間を「30分以内」まで時間を伸ばしてみるとどうでしょうか。以下をご覧ください。
服用後30分以内で効き始めたと回答した割合を年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計1,013名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計382名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計353名 | 合計1,748名 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=560 | 214/36(63.7%) | 95/146(65.1%) | 41/78(52.6%) | 350/560(62.5%) |
| 40~59歳n=653 | 216/373(57.9%) | 94/15(62.3%) | 58/129(45.0%) | 368/653(56.4%) |
| 60~79歳n=535 | 164/304(53.9%) | 44/85(51.8%) | 53/146(36.3%) | 261/535(48.8%) |
| 合計n=1,748 | 594/1013(58.6%) | 233/382(61.0%) | 152/353(43.1%) | 979/1748(56.0%) |
服用後「30分以内で効き始めた」と回答した割合を各年代ごとに最上位だった薬剤で比較すると
・20~39歳:レビトラ(バルデナフィル)65.1%
・40~59歳:レビトラ(バルデナフィル)62.3%
・60~79歳:バイアグラ(シルデナフィル)53.9%
即効性では20~50代はレビトラ、60~70代はバイアグラが相対的に優位という構図です。
◆まとめ:差は「わずかに早い」レベル
30分以内の即効性ではレビトラにやや分があるものの、集計表のとおり“わずかな差”にとどまります。
従来どおりシアリスよりは明確に早い一方、バイアグラとの差は「若干早い」程度というのが今回わかりました。
効果持続時間を比較|年代別
Q.服用後、作用時間はどのくらいあると感じますか。(お答えは1つ)n=1,748
年代別及び薬品別にて集計

※より詳しい調査データは年代別及び薬剤別での効果持続時間調査詳細データをご覧ください。
服用者の体感は、目安の作用時間より短く感じている
当院及びインターネットで散見される”目安の作用時間”
| バイアグラシルデナフィル錠 | レビトラバルデナフィル錠 | シアリスタダラフィル錠 | |
|---|---|---|---|
| 作用時間 | 25mgは3時間程度50mgは5時間程度 | 10mgは4∼5時間20mgは7∼8時間 | 10mgは20∼24時間20mgは30∼36時間 |
作用時間が3時間以内と感じている割合を年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計1,013名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計382名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計353名 | 合計1,748名 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=560 | 121/336(36.0%) | 27/146(18.5%) | 15/78(19.2%) | 163/560(29.1%) |
| 40~59歳n=653 | 159/373(42.6%) | 44/151(29.1%) | 21/129(16.3%) | 224/653(34.3%) |
| 60~79歳n=535 | 182/304(59.9%) | 37/85(43.5%) | 40/146(27.4%) | 259/535(48.4%) |
| 合計n=1,748 | 462/1013(45.6%) | 108/382(28.3%) | 76/353(21.5%) | 646/1748(37.0%) |
◆年齢があがると作用時間の体感が顕著に短くなる
上記の作用時間が3時間以内と感じている人を見るとバイアグラ(シルデナフィル)は明らかに目安の作用時間より短い傾向にあります。
また、レビトラ(バルデナフィル)でも60~70代では目安より短く感じる割合が高い結果でした。さらに、長時間作用が特長のシアリス(タダラフィル)でも、27.4%(約3.6人に1人)が「3時間以内」と回答しており、意外性のある結果となりました。
作用時間が20時間以上と感じている割合を年代別及び薬品別集計
| 正規品バイアグラ(シルデナフィル)計1,013名 | 正規品レビトラ(バルデナフィル)計382名 | 正規品シアリス(タダラフィル)計353名 | 合計1,748名 | |
|---|---|---|---|---|
| 20~39歳n=560 | 13/336(3.9%) | 5/146(3.4%) | 13/78(16.7%) | 31/560(5.5%) |
| 40~59歳n=653 | 14/373(3.8%) | 6/151(4.0%) | 35/129(27.1%) | 55/653(8.4%) |
| 60~79歳n=535 | 6/304(2.0%) | 7/85(8.2%) | 38/146(26.0%) | 51/535(9.5%) |
| 合計n=1,748 | 33/1013(3.3%) | 18/382(4.7%) | 86/353(24.4%) | 137/1748(7.8%) |
◆長時間作用型のシアリスの作用時間に対する評価
シアリス錠は10mgでも一般的な目安は20~24時間とされますが、今回の調査では目安の20時間超を体感する人は想定より少数でした。
年代別の「20時間以上作用」と感じた割合は
・20~39歳:6人に1人(16.7%)
・40~59歳:3.7人に1人(27.1%)
・60~79歳:3.8人に1人(26.0%)
この結果から、シアリスでは年齢が上がるほど長時間作用を体感しやすい傾向がうかがえます。一方、バイアグラ/レビトラは加齢とともに体感時間が短くなりやすいという対照的な傾向が見られました。
◆目安時間は「参考値」—計画時は余裕を持つ
このようにED治療薬は3剤とも実際に服用していると目安となる作用時間よりも短く感じる人が多いのが実態です。特にシアリス(タダラフィル)は金曜日の夜に服用すれば土曜日の夜まで効果が持続することから「ウィークエンドピル」とも言われていますが、鵜呑みにしない方が賢明です。
バイアグラ/レビトラに関しても体感は目安より短めになりやすいことから、一般的には「性行為の1時間前の服用」とされていますが、効き始めるまでの時間を調査でも判明した通り30~40分で効果が出ると回答した人が7~8割まであることから、少し早めに服用するのが良いでしょう。
補足:用量構成を踏まえても傾向は変わらず
今回の対象は正規品(バイアグラ/レビトラ/シアリス)使用者ですが、用量の内訳は未聴取です。
とはいえ、当院の処方実績に基づく各剤の用量比率は以下の通りで、低用量偏重で体感時間が短く出たと説明するには限定的です。
・シルデナフィル製剤全体で 25mgは 21.5%
・バルデナフィル製剤全体で 10mgは 10.8%
・タダラフィルフィル製剤全体で 10mgは 6.7%
以上より、服用者の体感する作用時間は総じて「目安より短い」という実態が支持されます。計画の際は、作用発現までの余裕と、期待持続時間に対するマージンを確保しておくことを推奨します。
3剤の特徴(違い)から見る薬の選び方
バイアグラとレビトラとシアリスの違いはまず有効成分の違いがあげられます。
- バイアグラ50mgは有効成分としてシルデナフィルクエン酸塩 70.23mgうちシルデナフィル50mg含有してます。
- レビトラ20mgは有効成分としてバルデナフィル塩酸塩水和物 23.705mgうちバルデナフィル20mg含有してます。
- シアリス20mgは有効成分としてタダラフィル20mg含有しています。
以下の画像の通りブルーの枠のシルデナフィル(バイアグラ)とオレンジの枠のバルデナフィル(レビトラ)は大変似た形をしています。一方、タダラフィル(シアリス)はブロック状の構造をしているため分解されにくく長時間効くわけです。バイアグラ・レビトラは作用時間が4~6時間に対してシアリスは20~36時間もあります。

ED治療薬の「効き方」と「副作用」には個人差があります
同じ方でも体調や食事、睡眠などの影響で体感は変わります。
「バイアグラ50mgが最も合う」方もいれば、「レビトラ10mg/20mgが効きやすい」「シアリス20mgが一番合う」という方もいて、どれが“絶対に一番”とは言い切れません。
副作用は年齢でも差が出ます
顔のほてり・目の充血・頭痛・動悸・鼻づまりなどの発現率は、個人差に加えて年齢でも大きく異なります。
当院の比較データ(【副作用の調査結果を比較】【効果持続時間を比較】)では、シアリスは顔のほてりや目の充血が少なく、作用時間が長い傾向が見られ、血管拡張による副作用の発現率が最も低い薬剤として位置づけられます。
この特長が支持され、2013年8月にはシアリスがED治療薬の世界シェア1位となりました。2025年10月現在も、当院でのシアリス(タダラフィル)愛用者は増加しています。
選ばれる理由は「効き目の強弱」だけではない
お薬選びは価値観によってさまざまです。
- 「強く効きすぎるより、もう少しマイルドな方が合う」
- 「顔がほてらないと効いている実感がないので、あえて副作用が出やすい方を選ぶ」
- 「粒が小さいレビトラは飲みやすい」
- 「粒が大きいと効いている気がするのでバイアグラ/シアリスが好み」
以上のような“好み”の違いも、選択を左右します。
最適解は「試して比べて、あなたに合う薬を見つける」
以上の理由から、3剤を飲み比べて相性を確認するのが最も確実です。体質・生活リズム・目的(即効性を重視するのか、持続時間を重視するのか)によってベストな選択は変わります。
さらに他の視点からバイアグラ、レビトラ、シアリスの比較を知りたい方は、下記の参考ページもあわせてご覧ください。
当院ではどのED治療薬が人気があるかを知りたい方はコチラのページをご覧ください。
最後に、バイアグラ・レビトラ・シアリスに共通して言えることは、3剤とも性的刺激による勃起を補助する効果があり服用すれば勃起するというお薬ではないということと、3剤とも血管拡張作用に起因する「顔のほてり」「頭痛」の副作用が4割方に出るということです(高齢層は出難い)。お酒を飲むと頭痛や動悸がする方はED治療薬を服用しても同じように副作用として頭痛や動悸が出る可能性が高くなります。そのような方は頭痛薬と併用することで緩和が期待できますので是非試してみて下さい。





























