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レビトラの副作用について

レビトラの主な副作用には、顔のほてりや頭痛、鼻づまり、動悸などがあり、約4割の人に見られますが、多くは一時的で軽度なため、薬の効き始めのサインと受け止められることもあります。

レビトラは本来PDE5という酵素を抑えて勃起を助けますが、視覚に関わるPDE6など他の酵素も一部阻害するため、青みがかった視界になる青視症や光に敏感になる羞明といった目の症状も副作用として起こることがあります。

非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)は中年以降の男性に起こりやすい視神経障害で、レビトラの服用後にそのリスクが一時的に2倍に高まるとされており、視力や視野に異常が出た場合は直ちに使用を中止し眼科を受診する必要があります。

レビトラの副作用について

レビトラはバイアグラ同様、血管拡張作用があるので効果発現時に「顔のほてり」「目の充血」「頭痛」「動悸」「鼻づまり」等の副作用がございます。これら副作用はレビトラを服用する4割程度の方に付随するものですので、あまり気にせず薬が効いてきた合図くらいに思っていて下さい。頭痛が気になるようでしたら市販の頭痛薬と併用しても全く問題ございません。

副作用には個人差がある

バイアグラとレビトラとシアリスの違い

副作用の現れ方には個人差がありますので、レビトラの副作用が気になる場合は他のED治療薬(バイアグラやシアリス)を試すなどして自分に合ったお薬を探してみて下さい。その他の副作用として光に過敏になり色が変化して見えたり、胸やけ、背部痛等もございますが、作用している4~6時間で症状が治まるようであればあまり気にされなくても大丈夫です。どうしても気になる症状が出る場合は必ずご相談ください。

PDE5型以外も阻害作用がある

勃起は、局部にcGMPという物質が放出されると海綿体の血管が拡張され血液が流れ込むことで起きます。一方、PDE5(ホスホジエステラーゼの5型)という酵素がcGMPを分解することで海綿体の血管が収縮し勃起が収まります。レビトラはcGMPを分解するPDE5を阻害することで勃起補助をしてくれます。人体にはPDE5以外に「1~11」までのPDEが体全体の各所で発現します。レビトラは「1~11」の中で選択的に5型を阻害する作用が強いので勃起不全に一役買ってますが実は5型以外も阻害するのです。これが副作用の発症の要因でもあります。PDE阻害作用から見た副作用については以下が参考になるのでご参考下さい。

例えば、レビトラの副作用報告に青視症があります。これは青色のものが鮮やかに見えたり、ものが青っぽく見える症状です。主に、白内障の手術後にも起きる症状で水晶体を除去して人口の水晶体(眼内レンズ)を挿入すると今まで青色光線を遮っていた自身の水晶体が無くなるので、光を感じる神経である黄斑まで青色の光が届きやすくなるためです。レビトラの副作用の場合、主成分であるバルデナフィルがPDE5以外にPDE6という光の信号が視神経から脳への伝達に関わる酵素も阻害することが影響しているからです。その他に霧視(むし)・視力障害・羞明等もPDE6の阻害からくる副作用である可能性が高いです。

レビトラの副作用詳細

2021年2月改訂(第18版)レビトラのインタビューフォーム【PDF】を参照

国内データ(承認時)

国内で実施された臨床試験において、本剤5mg、10mg、20mgを投与された総症例913例中257例(28.15%)に副作用が認められた。主な副作用は、ほてり143例(15.66%)、頭痛51例(5.59%)、鼻閉27例(2.96%)、心悸亢進(動悸)27例(2.96%)等であった。

外国データ(承認時)

外国で実施された臨床試験において、本剤5mg、10mg、20mgを投与された総症例7,080例中2,206例(31.16%)に副作用が認められた。主な副作用は、頭痛871例(12.30%)、ほてり749例(10.58%)、鼻閉313例(4.42%)、消化不良230例(3.25%)及び眩暈(めまい)125例(1.77%)等であった。

国内データ+海外データ

上記、国内データ総症例913例+外国データ総症例7,080例の合計総症例7,993例をまとめたデータ一覧が以下になります

副作用の種類 発現件数と発現率7,993例中
頭痛 923例(11.55%)
潮紅(ちょうこう) 673例(8.42%)
鼻閉 327例(4.09%)
消化不良 233例(2.92%)
ほてり 171例(2.14%)
浮動性めまい 129例(1.61%)
悪心(おしん) 89例(1.11%)
動悸 82例(1.03%)
口内乾燥 49例(0.61%)
上腹部痛 46例(0.58%)
鼻炎 43例(0.54%)
霧視(むし)** 42例(0.53%)
熱感 42例(0.53%)
紅斑(こうはん) 37例(0.46%)
眼充血** 34例(0.43%)
視力障害** 31例(0.39%)
副鼻腔うっ血 29例(0.36%)
下痢 29例(0.36%)

**霧視(むし)・眼充血・視力障害以外、目に関する副作用として「羞明:28例(0.35%)」「青視症:24例(0.30%)」「目の異常感:12例(0.15%)」「目刺激:12例(0.15%)等もあり、目に関する副作用合計で234例(2.93%)あります。

再審査終了時

使用成績調査において、3,118例中78例(2.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、ほてり39件(1.25%)、頭痛14件(0.45%)、動悸(心悸亢進)12件(0.38%)、鼻閉9件(0.29%)等であった。

レビトラの副作用一覧表

次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
※聞きなれない症状についてはクリックしていただくと、どのような症状なのか説明が表示されます、ご参照下さい。

  1~10%未満 0.1~1%未満 0.01~0.1%未満 頻度不明 *1
循環器 ほてり 高血圧、心悸亢進、頻脈 顔面浮腫、低血圧、心筋虚血、失神 心筋梗塞*2、起立性低血圧、狭心症
精神神経系 頭痛、めまい 不眠症、異常感覚、傾眠、眩暈(めまい) 感覚鈍麻、緊張亢進、不安、一過性全健忘  
肝臓   肝機能検査異常、γ-GTP増加    
呼吸器 鼻閉 呼吸困難、副鼻腔うっ血、鼻出血    
筋・骨格系   背部痛、筋肉痛 関節痛、頚部痛  
皮膚   搔痒、発汗、紅斑   光線過敏性反応、発疹
消化器 消化不良 嘔気、腹痛、下痢、口内乾燥、胃炎、嘔吐 食道炎、胃食道逆流嚥下障害  
感覚器   視覚異常、霧視彩視症、結膜炎、眼痛、羞明、耳鳴、流涙   緑内障
その他   無力症、胸痛、灼熱感、CK(CPK)上昇、異常感、勃起増強(勃起時疼痛等) 射精障害、アナフィラキシー反応、インフルエンザ症候群、持続勃起  

心悸亢進(しんきこうしん)動悸のこと。心拍数が上昇し、前胸部心臓に鼓動を強く感じる症状。

心筋虚血(しんきんきょけつ)心臓の筋肉に血液を送る役目が冠動脈。この冠動脈の血流が悪くなり心筋に十分な血液が行き届かなる症状。

起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)起き上がったり、立ち上がったりする時に過剰に血圧が下がる状態。(立ち眩みやめまいにより転倒や失神の恐れがある)

搔痒(そうよう)痒みの場所が特定できずに痒みを感じるといった不快感。

紅斑(こうはん)毛細血管の拡張により皮膚の表面に赤身を帯びた状態のこと。

光線過敏性反応(こうせんかびんはんのう)日光に照らされた時に通常では起こらない異常な皮膚反応のこと。(蕁麻疹や痒み等)

胃食道逆流(いしょくどうぎゃくりゅう)胃酸が食道を通って逆流してくること。胸焼けや喉の奥がジリジリとした痛みを生じます。食道が酸の影響を受けて炎症を起こすと逆流性食道炎となります。

嚥下障害(えんげしょうがい)食べ物や飲み物を上手く呑み込めない状態のこと。

霧視(むし)目がかすむこと。また視野が霧がかったように見える状態のこと。

彩視症(さいししょう)視野が実際よりも青みがかって見えたりと本来の色よりも濃く見えたりする症状。

羞明(しゅうめい)目に光が当たった時に痛みや強い眩しさを感じ不快感を感じる症状。

潮紅(ちょうこう)毛細血管の拡張により皮膚にできる赤い斑点のこと。

浮動性めまい(ちょうこう)体がフワフワとふらつくような眩暈(めまい)のこと。

悪心(おしん)吐きそうなくらい気持ちが悪くなること。

副鼻腔うっ血(ふくびくううっけつ)副鼻腔にある血管に流れる血液が停滞した状態のこと。

青視症(せいししょう)青色のものが鮮やかに見えたり、ものが青っぽく見える症状です。

*1 自発報告等を含むため頻度不明*2 因果関係は明らかではないが、外国において市販後、本剤投与後に心筋梗塞が発症したことが報告されている。

NAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症)について

レビトラに限らず、バイアグラ、シアリス等のPDE阻害薬の副作用としてNAIONの発現報告が2005年頃よりされています。
NAIONとは「non-arteritic anterior ischemic optic neuropathy」の略で非動脈炎性前部虚血性視神経症のことです。中年以降に多く見られ、痛みも無く、主に起床時に片眼に突然の視力低下や視野欠損により自覚する急性の視神経障害です。非動脈炎性と動脈炎性があり、非動脈炎性は高血圧、高脂血症、糖尿病等の基礎疾患を有している場合が多いのです。勃起障害も全く同じ基礎疾患を有している場合が多いので、PDE阻害薬との関連性は未だに明確にはなっていません。
レビトラのインタビューフォームには、NAIONを発現した45歳以上の男性を対象に外国にて実施された自己対照研究にてPDE5阻害薬を服用後、消失半減期の5倍の期間内にてNAIONの発現リスクが2倍になるとの報告がされているとのこと。レビトラの場合は半減期が「10mgで約3時間10分」「20mgで約4時間」なのでその5倍の期間、つまりレビトラ服用後「10mgで約16時間」「20mgで約20時間」はNAION発現リスクが倍になるということです。

このような理由から未だにレビトラとNIAONの関連性は否定できません。レビトラ服用後に視力や視野の明らかな異常を自覚した場合、服用をすぐに中止し眼科を受診して下さい。

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浜松町第一クリニックでは、患者様に問診を実施し、厚生労働省に認可されたED治療薬を処方しております。例えば、心因性EDの場合、何らかのきっかけでEDの悩みが改善するケースが少なくありません。当院の集計データによると、そのほとんどは、バイアグラなどのED治療薬を1回から数回服用し、ご納得のいく性行為ができれば、それが自信につながり、その後はED治療薬を服用しなくても改善するケースが多いことが証明されています。もし、同じようにEDで悩まれている方がいらっしゃいましたら、ED治療薬を試してみることによって改善される可能性は十分にあります。少しでも心配な方は一度当院で受診されてみてはいかがでしょうか?

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01
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ED治療薬のシェアの割合グラフ
02
20代のED初診数も増加 ※ 2024年の20代の診察のうち初診割合は12.83%
(2006年時の20代の初診割合は4.92%)

人口減少しているのにED初診数が増加しており、
20代でEDで悩む割合がとても増えています。

ED治療薬のシェアの割合グラフ
03
ED治療で元気なセカンドライフ ※ 2024年の70代の診察のうち初診割合は5.47%
(2006年時の70代の初診割合は1.30%)

当院グループだけでも、
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ED治療薬のシェアの割合グラフ
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