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レビトラ販売中止で国内から姿を消す

レビトラ錠は製造元のバイエル薬品が安定供給の見通しが立たないことを理由に、2022年に全規格の出荷を終了し、2023年夏には国内市場から完全に姿を消しました。品質には問題がないと明言されています。

レビトラ錠の代替としては、現在は正規のレビトラジェネリックである「バルデナフィル錠」が国内で流通しており、これを使うことが推奨されています。一方、個人輸入による購入は偽造品のリスクが高く、安全性が保証されないため避けるべきです。

レビトラ錠の国内復活の可能性は今のところ低く、現実的には期待できません。ED治療薬は偽造品の被害が特に多いため、正規のルートで医薬品を入手することが何よりも大切です。

レビトラ錠の販売中止が決定

レビトラ錠10mg20mg販売中止のお知らせ

レビトラ錠の販売元であるバイエル薬品は、2021年10月に公式サイトであるバイエルファーマナビにてレビトラ®錠5mg、10mg、20mgの販売中止を発表しました。

「レビトラ20mgは2022年1月」「5mg、10mgは2022年3月」で出荷終了となり、2023年夏頃には処方している医療機関は無くなり、レビトラ錠は国内の市場から完全に姿を消し、2004年6月の発売以来、18年弱の歴史に幕を下ろしました。

販売中止の理由

理由としてバイエルは、ドイツのレバークーゼンの製造工場にて長期にわたり次回以降の生産及び入荷の目途が立たず、今後も安定した供給が困難であると判断したためとしています。
品質に問題があったのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが決してそのようなことではありませんのでご安心ください。

バイエル発表の出荷終了予定時期及び使用期限は以下の通りです。
もし、国内正規品のレビトラ錠をお持ちの場合、既に使用期限は過ぎていますので服用せずに廃棄して下さい。

販売名 包装 使用期限 出荷終了予定時期
レビトラ錠5mg 10錠×1 不明 2022年3月
レビトラ錠10mg 10錠×2 2022年11月 2022年3月
レビトラ錠20mg 10錠×2 2022年10月 2022年1月
※出荷予定時期はメーカー在庫状況により多少前後する可能性あり

レビトラ錠消失後の代用は?

レビトラジェネリック錠剤画像

現在、既にレビトラ錠は国内市場では姿を消しています。当院でも全医院で10mg、20mg共に既に在庫は無く処方はできません。
レビトラ錠が市場から消えた後、レビトラユーザーはどうすればよいのか?

レビトラ錠は国内での特許は満了し、現在は国内正規レビトラジェネリックとしてバルデナフィル錠が発売されているので、こちらを代替薬として使用することを推奨します。

個人輸入代行業者の運営する通販サイト等でレビトラ錠を購入するのは避けて下さい。2016年にED薬の発売元である4社が合同で実施したED治療薬調査ではインターネットで流通するED治療薬の約4割が偽造品だったことが明らかになっています。
インド製のレビトラジェネリックであるバリフ(VALIF)は偽物の多く混在する個人輸入しか入手ルートが無いので手を出すのは止めておきましょう。

また、平成16年にはインターネット上の個人輸入代行業者が扱っていたレビトラのジェネリックと称する錠剤に、バルデナフィルは検出されず、シルデナフィルに類似した化学構造を有するホモシルデナフィルを含有していることが判明という報告もあります。
参照元 レビトラジェネリックと称する無承認無許可医薬品の発見について|厚生労働省

レビトラ錠の復活の可能性は?

レビトラ錠は世界各国で発売されています。その中で日本でのレビトラのED薬市場シェアは世界一、売上は上位だったことを考えると日本国内の製薬会社に対してレビトラ錠の製造販売の権利を譲渡して復活する可能性はあるかもしれません。

しかし、今のところ、一切そのような話は聞かないので、現状では望みは薄いと思われます。私は、国内からレビトラ錠が無くなると個人輸入でレビトラを手に入れようとする人が増え、それに伴い偽造薬を掴まされ思わぬ健康被害も増えることを懸念しています。ED薬は特に偽造品が多いので特に注意が必要です。
レビトラが国内市場から無くなると個人輸入でのレビトラの需要が高まるのは容易に想像できます。悪意のある業者はそこを狙ってくるのです。どうかお気を付け下さい。

本来、厚労省から認可を得た医薬品を適正に使用していたにも関わらず副作用等により重篤な健康被害を生じた場合、治療費を給付してくれる公的な制度である医薬品副作用救済制度の適用となりますが海外から個人輸入した医薬品に対しては対象外となることも付け加えておきます。

著者情報

竹越昭彦

院長竹越 昭彦(たけこし あきひこ)

略歴

  • 1966年生まれ
  • 1991年日本医科大学卒業
  • 1991年日本医科大学付属病院
  • 1993~2002年東戸塚記念病院 外科
  • 2004年10月浜松町第一クリニック開院
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浜松町第一クリニックでは、患者様に問診を実施し、厚生労働省に認可されたED治療薬を処方しております。例えば、心因性EDの場合、何らかのきっかけでEDの悩みが改善するケースが少なくありません。当院の集計データによると、そのほとんどは、バイアグラなどのED治療薬を1回から数回服用し、ご納得のいく性行為ができれば、それが自信につながり、その後はED治療薬を服用しなくても改善するケースが多いことが証明されています。もし、同じようにEDで悩まれている方がいらっしゃいましたら、ED治療薬を試してみることによって改善される可能性は十分にあります。少しでも心配な方は一度当院で受診されてみてはいかがでしょうか?

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01
当院のED処方数は年間約20万人 ※ バイアグラ・レビトラ・シアリス・各ジェネリックの処方数
(グループ7院の合算データ)

ED治療薬の処方には医師の診察が必須で、
当院では年間約20万人の対象患者様に処方しています。

ED治療薬のシェアの割合グラフ
02
20代のED初診数も増加 ※ 2024年の20代の診察のうち初診割合は12.83%
(2006年時の20代の初診割合は4.92%)

人口減少しているのにED初診数が増加しており、
20代でEDで悩む割合がとても増えています。

ED治療薬のシェアの割合グラフ
03
ED治療で元気なセカンドライフ ※ 2024年の70代の診察のうち初診割合は5.47%
(2006年時の70代の初診割合は1.30%)

当院グループだけでも、
月60名程度80歳を超える患者様にご来院いただいています。

ED治療薬のシェアの割合グラフ
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