要点
医療用ジェネリック薬(例:バイアグラ、レビトラ、シアリス、プロペシア、ザガーロに対応する薬)はいずれも先発品と同じ有効成分・効果を持ちながら、安価に提供されており、複数の国内製薬企業から厚生労働省の承認を受けて販売されています。
一方で、インドなど海外製のコピー薬は、厚生労働省の審査を受けておらず、品質・安全性に問題があるため、国内承認された正規ジェネリックと区別して取り扱う必要があります。
ジェネリック薬は価格が安いことで健康保険制度の負担軽減にもつながり、その効果に不安を抱く必要はなく、国としての普及促進の動きもあるため、安心して選択できる選択肢であると著者は説明しています 。
タイトル:各種ジェネリック医薬品について

バイアグラはファイザーが所有する日本国内での特許が満了を迎え厚労省から製造販売承認を得た正規品のシルデナフィル錠が9社から発売されており、このシルデナフィル錠が正規国内バイアグラジェネリックに該当します。当院ではキッセイ薬品と東和薬品と富士化学工業のシルデナフィル錠を処方しています。正規ジェネリックの一覧表等、より詳しい情報を知りたい方は画像をクリック、または以下のリンクよりご覧下さい。

国内にてバイエル薬品の所有するレビトラ錠の特許は満了を迎え現在、国内では正規品のレビトラジェネリックとして沢井製薬のバルデナフィル錠10mg/20mg「サワイ」と東和薬品のバルデナフィル錠10mg/20mg「トーワ」、富士化学工業のバルデナフィル錠10mg/20mg「FCI」が厚労省より製造販売承認を取得し発売されており、3製剤とも全医院にて処方をしています。
正規レビトラジェネリックと称してインド製の厚労省未認可のレビトラのコピー品を処方するクリニックも存在するのでご注意下さい。
国内でのシアリス錠の特許も満了を向え、沢井製薬や東和薬品をはじめ計9社がシアリスのジェネリック医薬品として、厚生労働省よりタダラフィル錠の製造承認を取得し発売されております。当院では、沢井製薬のタダラフィル錠10mg/20mgCI「サワイ」と東和薬品のタダラフィルOD錠10mg/20mgCI「トーワ」を処方しております。これまでシアリスのジェネリック医薬品と称して出回っていた、危険なインド製のコピー品とは違い、日本国内で厚生労働省に認可されたジェネリック医薬品のため、安全に使用することができます。もちろん先発品のシアリスより安く薬の処方が受けられます。
日本国内ではプロペシア錠の正規ジェネリック医薬品としてフィナステリド錠が既に10社から厚労省から認可を受け発売開始されています。当院では沢井製薬、東和薬品、富士化学工業、ヴィアトリス製薬のプロペシアジェネリック(フィナステリド錠)の処方をしています。先発品であるプロペシアよりも値段も安くなり一昔前よりも敷居は下がっています。ご興味のある方は画像をクリックしていただくか、以下のリンクよりご参照下さい。
ザガーロも国内での特許期間は満了を迎えており、デュタステリドカプセル及びデュタステリド錠が計11社から厚労省から製造販売承認を取得し国内正規ザガーロジェネリックとして発売されています。当院では東和薬品のデュタステリドカプセル0.1mg/0.5mgZA「トーワ」と沢井製薬のデュタステリドカプセル0.5mgZA「サワイ」、日新製薬のデュタステリド錠0.5mgZA「NS」の処方を行っております。
尚、厚労省未認可、つまり国内での安全基準(医薬品医療機器等法)を満たしていないだけでなく、偽物が多く混在する個人輸入で入手した海外製の前立腺肥大症治療薬(BPH治療薬)をAGA治療薬として処方しているクリニックもありますのでご注意下さい。
ジェネリック医薬品は先発品と同じ効き目なのに価格が安くなるのでシンプルに良いと思う方も多いと思われます。更に国の健康保険の財源も逼迫していることもあり日本政府はジェネリック医薬品の普及に力を入れています。本当に同じ効き目なのか?良いことずくめでデメリットは無いのか?ジェネリック医薬品について少し深堀して解説していますのでご興味のある方は画像をクリックしていただくか以下のリンクよりご覧ください。
世界の後発薬(ジェネリック医薬品)の約20%をインドが生産していると言われています。インドがジェネリック医薬品で急成長している経緯や「何故、インドでは特許期間に関係なくジェネリック医薬品が流通しているのか?」安全性も含めて解説致します。
院長 竹越 昭彦 たけこし あきひこ
略歴
- 1966年 生まれ
- 1991年 日本医科大学卒業
- 1991年 日本医科大学付属病院
- 1993~2002年 東戸塚記念病院 外科
- 2004年10月 浜松町第一クリニック開院
【竹越昭彦院長コラム】